徳利は熱燗の日本酒を入れて杯に注ぐための容器。こういえば趣が薄れるが本当の日本酒好きは熱燗がいい、特に、よいお酒は徳利に移すと風味が逃げなくていいそうだ。
日本酒の需要が落ちている。酒コーナーを見ると焼酎やビール、ウイスキーのスペースに比べ日本酒のそれは狭い。歳暮の季節には見かけるが大方が冷酒だった。
今年初めての陶芸教室は「徳利」の作成。若い指導員はお酒大好き、分からなくなるくらい飲める、と同僚が話していた。そんな指導員だけあって徳利のよさを語りながら、実技を交えて丁寧に教える。
徳利といえば、口径が狭く、胴の膨らんだ背の高い形のものをイメージした。いつもイメージ通りには完成しない。今日も苦戦した。特に注ぎ口は小さくて狭くなっており満点にはならなかった。
世に1つの徳利の形ちができた。持ち帰るのはしばらく先になるが、完成したら長らく飲んでいない「熱燗」を試してみよう。その前に熱燗用の酒を吟味しておこう。この徳利たちが清酒の拡販にチョッピリ貢献するかもしれない。
(写真:こんな徳利が20本以上も完成しました)