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「長編小説を読むなら『戦争と平和』にしなさい」

2019年01月16日 23時04分39秒 | 文学
フランク・マーティンの薦めでジャック・ロンドンの『野性の呼び声』を読んでいる。
フランク・マーティンというのはレイモンド・カーヴァーの「ぼくが電話をかけている場所」の登場人物の名前です。
『野性の呼び声』は犬が主人公で、しかも犬がいろいろ考えることが描写される。犬って考えるのか、と僕なんかは思ってしまう。昔「週刊少年ジャンプ」の連載で犬たちが主人公の『銀牙』という漫画があったことを思い出した。あんまり好きではなかったので熱心には読んでなかった。そのころから動物を擬人化するものに違和感を感じていたのだろう。動物が人間のように考えるというのは嘘だと思ってしまう。
いまは『野性の呼び声』とレイモンド・カーヴァーの短篇集しか読んでいない。
ほんとうは司馬遼太郎の『項羽と劉邦』とか、この前新訳の出始めたジョージ・エリオットの『ミドルマーチ』とか、読みたいものはあるのだけれど、箱入りを買ってまだ読んでいないトルストイの『戦争と平和』が控えており、「長編小説を読むなら『戦争と平和』にしなさい」と小林秀雄、ではなく私の心の声が聞こえるので長編小説には手を出さないようにしている。そうは言っても、もうすぐ文庫が発売される村上春樹の『騎士団長殺し』は読んでしまうだろうなあ。
木村拓哉が宣伝しまくっている東野圭吾の『マスカレード・ホテル』も気になっている。映画は見ないだろうけれど。ホテルが舞台というのに惹かれる。
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