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☆鯨統一郎「九つの殺人メルヘン」感想

2007年01月25日 01時22分08秒 | 文学
九つの殺人メルヘンひさしぶりに鯨統一郎の小説を読む。
「九つの殺人メルヘン」を図書館で借りた。
殺人事件をグリム童話の新解釈によって解決するというもの。まあまあだった。

ひとが泣いているのを聞くと悲しくなったり、笑い声を聞くと可笑しくなったりするが、ひとが懐かしがっているのを聞いて自分も懐かしくなるということもあるんだろうか。
この本のなかで厄年の男三人が昔のテレビ番組の話をするところが最もおもしろかった。アリバイ崩しやグリム童話の新解釈や日本酒の話の部分よりも。
自分の知らない、昔のテレビ番組の話であっても、「ゲバゲバ」とか「シャボン玉」とか「イレブンPM」とか言って懐かしがっているのを聞いていると、なんとなく嬉しくなってくる。大橋巨泉とかクレイジーとかの話をもっと聞きたい。
あのころはよかったなあ。
という気持ちになってくるから不思議だ。
昔なつかしのテレビ番組の話が大好きな、そういう特異体質の人におすすめです。

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