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☆「プリティ・ブライド」感想

2006年10月21日 13時20分56秒 | 映画
プリティ・ブライド録画していたゲーリー・マーシャル監督の「プリティ・ブライド」を見た。
何がしたいのかよくわからない映画だった。
「プリティ・ウーマン」は傑作だと思うが、これは作らなくてよかったんじゃないかなあ。
使われている音楽が懐かしい。それだけが良かったかな。

「プリティ・ウーマン」のときも思ったが、ジュリア・ロバーツとリチャード・ギアがこのあとうまくいくとは到底思えない。
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☆カント「永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編」感想

2006年10月21日 02時39分54秒 | 文学
永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編カントの「永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編」(光文社古典新訳文庫)を読んだ。
「永遠平和のために」以外は面白く読めた。特にむずかしい言葉はなかったように思う。「永遠平和のために」についても言葉が難しかったわけではなく、興味が持てなかったというだけ。
「啓蒙とは何か」のなかの、理性の私的な利用と公的な利用という考え方はおもしろいと思った。何かの仕事をしている場合には理性の私的な利用をすべきではなく、黙ってその職務を遂行すべきだ。公務員であれば公務員の仕事を文句を言わずにすべきで、いまの政治に文句があるならば、その立場とは別の「学者としての」立場で意見を発表すべきだ、という考えがおもしろいと思った。「学者としての」立場っていうのがよくわからんが、まあ仕事とは離れた時間でとかそんな意味だろう。
理性に二種類の利用の仕方がある、と考えたところがおもしろいと思った。あいまいな概念を何種類かに分けて、はっきりしたような気持ちにさせてくれる意見は結構好きだ。

カントは世界はだんだんとよくなっていくものだという考えを持っている。自然の摂理によって。
世界がだんだんよくなるという考えは、おそらく最近ではあまり支持されないものなんじゃないかと思うが、これはこれでひとつの考えではあるし、世界は良くも悪くもならないよ、とか、どっちかっていうと悪くなってるよ、という考えのほうがこれよりもマシかといえば、どっちもどっちだな、という感じ。もしかしたらカントのほうが健康的かも、くらいに思う。
歴史哲学というものに少しだけ興味を持った。見えない大きな理性によって、世界がだんだんと進んでいっているという、時代錯誤な考え方をもうちょっと追いかけたい。古いものはすべて駄目ってもんでもないだろう。次はヘーゲルを読む予定。

カントは初めて読んだが、読みやすくてよかった。訳が良かったんだろう。光文社古典新訳文庫で他のものも訳して欲しい。
光文社古典新訳文庫に要望としては他に、ルソーの「告白」を出して欲しい。カントがルソーの影響を受けていることを今回知った。
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