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☆よしもとばなな「アルゼンチンババア」感想

2006年10月29日 20時30分02秒 | 文学
アルゼンチンババアよしもとばななの「アルゼンチンババア」(幻冬舎文庫)を読んだ。
主人公のお父さんがどうしても吉本隆明に思えて仕方がなかった。
親が年を取るとか、呆けるとか、死ぬとか、だんだんとそういう問題が切実になる。
そういう悩みはある程度誰でも持っていることなのでそんなに恥ずかしくもないし悩みと言ってもみんなと一緒という気楽さがあるが、片方の親が死んだあとにもう一方の親が再婚する、とか、別の異性と性関係を結ぶとかいうことの、生理的な気持ち悪さも、これからは問題になってくるだろうなあ。
そんなことを考えながら読んだ。
アルゼンチンババアの臭さとか薄汚さは、新しく入ってきた親戚の気持ち悪さを表しているんじゃないかと思った。
なかなか面白かった。

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