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村上龍『おしゃれと無縁に生きる』

2015年12月15日 23時34分49秒 | 文学
村上龍『おしゃれと無縁に生きる』(幻冬舎)を図書館で借りて読んだ。
書店で立ち読みして、なんと大きな字なんだと思い興味を持って借りてみた。とてもおもしろかった。
もしかすると村上龍はいい作家なのかもしれない。
僕なんかが村上龍のことをずっと忘れてしまっている間に、村上龍は落ちぶれて、本もあんまり売れないし、村上春樹みたいにノーベル文学賞の候補として名前も挙がらないし、最近映画も撮ってないし、俺なんかオレなんか、どうせどうせ、と思っているのかもしれないと考えていたら、そんなことはなく、相変わらずの村上龍だった。こういうのはうれしい。
もうつぶれてるだろうなと思っていた店が案外まだ開いていた感じ。へえ、まだやってたんだ。
この本のタイトル「おしゃれと無縁に生きる」も、「ずっとおしゃれと無縁に生きてきました、でへへ」という感じではなく、「俺も含め一流の男達は魅力があるのでおしゃれと無縁に生きることが出来る。それだけだ」みたいな話だった。
ちょっとおもしろかったので少し村上龍に注目していこうと思う。
『半島を出よ』の話が何度も出てきたが、おもしろいのだろうか。どうも字が詰まっている印象があり二冊だし、読むのは大変だろうな。
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