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池田清彦『この世はウソでできている』

2015年12月13日 21時41分21秒 | 文学
図書館に行くとこどものために絵本を最近は借りているのだが、『てぶくろ』という本を今回は借りた。
こどもに読んで、言葉の繰り返しの楽しい絵本だなと思っていたのだが、ちょうど今日本屋に行って鶴見俊輔の『限界芸術論』を手にして、ぱっと開いたらそこに『てぶくろ』のことが書いてありびっくりした。ちなみ鶴見俊輔のことが気になったのは、昨日読んだ『民主主義ってなんだ?』に鶴見俊輔の『教育再定義への試み』が登場したからだった。
そういう連鎖みたいなことがたまにある。

来月文庫になるのを見て気になり、池田清彦『この世はウソでできている』(新潮社)を図書館で借りて読んだ。
煙草の副流煙の害も地球温暖化も抗がん剤も地震予知もぜんぶウソで、たしかにそうなのかもしれないが、これだけウソだらけだとなにを信じて生きていったらいいのかわからなくなるなと思った。池田清彦の言っていることをホントとする根拠もない。
ウソかもしれないけれど、わたしは信じたフリをして生きていきますよ、そうしないと行きづらくなるから、という意見もアリだろうなと思う。

読みやすくて楽しいので、たまに池田清彦の本を読んで「そんなのぜんぶウソだよ」と言ってもらってすっきりするのは大切だと思った。
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