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☆「淀川長治、黒澤明を語る。」

2008年05月11日 03時25分21秒 | 映画
淀川長治、黒澤明を語る。淀川長治が黒澤明の映画について書いたり語ったりしたものを集めた「淀川長治、黒澤明を語る。」(河出書房新社)を図書館で借りて読む。
この間の、淀川長治が黒澤映画を語っているNHKの番組も見たので、わりとこのひとの黒澤映画に対する評価はわかった。
ほとんど同じ歳の黒澤明のことは評価もしていたけど、結局は同年代の親友といった感じだったのだろう。評価している映画もあれば評価していない映画もある。印象としては半々くらいかな。
いい映画も作ったけど、そうでないものもあった、でも黒澤のことは友達だ。というふうなことはよく伝わってきた。そんなのは批評じゃないと言ってしまえばそれまでだけど、まあそれでもいいじゃん。機械じゃないんだから、って僕なんかは最近思いますけど。
大林宣彦が、黒澤明の「夢」の撮影のときにメイキングを作ったらしいけど、できればそれを見てみたい。NHKが放送してくれないかな。
あと、ジョン・フォードがすごいらしいということがわかった。

そういえば「羅生門」をもう一度見たのでした。
あまり初見の時と印象は変わらなかったのだが、思ったことがふたつほど。
三船敏郎が森雅之を縛って京マチ子のところに走っていくのだが、そのとき馬鹿笑いしている(だいたいいつも三船敏郎は馬鹿笑いしているわけだが)。このシーンは伊丹十三の「マルサの女」で宮本信子がマルサへの異動が決まって馬鹿笑いしながら走るシーンに似ている。
それと、泣いていると思っていた京マチ子が笑いながら顔をあげるシーンがあるのだが、これは岩井俊二の「Love Letter」で柏原崇に振られた鈴木蘭々が泣いていると思ったら顔をあげると泣いてなかった(笑ってはなかったと思う)シーンを思い出した。
映画鑑賞ってほんっとに引用を確認する作業なんだなあ。
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