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☆小林秀雄の「響き」

2008年11月13日 22時38分43秒 | 文学
雑誌「新潮」の付録CD(『小林秀雄の「響き」』)を聴く。
えらく感動する。
やっぱり小林秀雄の講演はすごい。
勾玉を買おうかとすら思った。
美は知識ではなく、経験なんだ。
そんなことを考えたこともないのに、小林秀雄に声に出して言われると信用してしまう。
茂木健一郎が対談でも言っていたけど、講演の肉体性というかそういうものを感じる。ここ最近NHKで押井守と宮崎駿のしゃべっているのを聞いたが(対談ではなく別々の番組で)、押井守はアニメであってもロケハンの大切さを、宮崎駿は半径3メートルの経験の大切さを語っていた。
私たちが求めているのは、ほんとうは物の質感というか実感というかそういう、手で触れる感じ、それだけなのかもしれない。数式のような小説を読んでも、それがいくら正しい数式でも、そこに手で触れる感じが伴わなければおもしろくない。
ゴッホの、個性と戦う話にも大変感動した。こりゃいい。
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