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☆竜馬をよむ ⑤回天篇 &日本ライブ史

2006年07月04日 00時16分11秒 | 文学
竜馬がゆく〈5 回天篇〉司馬遼太郎の「竜馬がゆく (五)回天篇」を読んだ。図書館で借りて全巻読み終えた。
全巻通しての感想です。
竜馬が行く先が見えず悩む、という最初のあたりがとってもおもしろく、勝海舟登場あたりで最高潮に興奮し、そのあとはだんだんに疲れた、というのが正直な感想でしょうか。
大政奉還が慶応三年十月十五日に成立し、慶応三年十一月十五日に竜馬が殺されたので、ちょうど一ヵ月後ということになる。
すごいなあ。
劇的というか、すごい。それは主人公にしたくなる気持ちがわかる。
しかし僕としては竜馬よりも勝海舟のほうに興味を持ってしまい、勝海舟がだんだんに登場しなくなったので少し退屈したのだと思う。

この間ユーミンコンサートに行って以来引っかかっているのだけれど、コンサートが初めてだったので強烈な印象を残したのは、みんなが席を立ったり座ったりすることだった。
1曲目では誰も立ち上がらず、2曲目も座って聴き、3曲目でおもむろにみんなが立ち上がった。で、その後も曲によって立ったり座ったりを繰り返す不思議な体験だった。
僕は小津安二郎に倣って、どうでもいいことは世間に従うことにしているので、みんなが立てば立ち、座れば座るということを繰り返したのだけれど、ふと、コンサートで席があるにもかかわらず座らずに立って聴くというのはいつから始まったのだろうと疑問に思った。
例えばビートルズ日本公演では観客は立って見たんだろうか、座って聴いたんだろうか。こんなことがとっても気になる。
結構な勇気がいると思うんだけどなあ、初めて席を立つのって。後ろの人の迷惑になるし。
日本ではじめてコンサートで席を立ったのは何某である、それはほにゃららのコンサートにおいてである、理由は突然の腹痛でトイレに立った、それにつられて周りの観客がぱらぱらと立ったのが始まり、などとモグタンでもトリビアの種でもどっちでもいいから教えて欲しい。
しかし「まんがはじめて物語」はもう放送してないし、「トリビアの泉」は最近見ていないので、教えてくれても僕には伝わらないのですけど。
こういうことは渋谷陽一(株式会社ロッキング・オン社長)であれば知っているのかもしれない。教えて欲しい。
司馬遼太郎を読み続けて「司馬史観」を極めても、こういうことは判らないだろうなあ。

僕は小学校低学年のときに母親に連れられてデパートの屋上に荻野目洋子を見に行ったことがある。「ダンシング・ヒーロー」を歌っていたと思う。このとき誰も席を立っていなかった、と記憶する。
そのあと数年して、遊園地に友達と行ったときに、また荻野目洋子が歌っているのを偶然見たけれどそのときは客は立ち上がっていたと記憶する。曲は「ダンシング・ヒーロー」だったと思う。
僕のこの2度の荻野目ちゃん体験によると、1980年代後半にひとびとは立ち上がり始めたことになるが、1度目がデパートの屋上だったのであまり(全然)参考にならない。
ジャイアンのリサイタルではみんな座ってる気がする。しかしこれもあまり参考にならないと思う。

思うに、椅子の用意されてないライブ会場のようなものが作られ始め(これも何年頃かは不明)、そこでの習慣をそのまま椅子のある会場でも行い始めた、というあたりがきっかけなのかもしれない。
それにしても初めて立ち上がった人は勇気がある。
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