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☆小さな心の声に従う

2006年03月28日 23時18分13秒 | 文学
ジェイン・オースティンの「マンスフィールド・パーク」は第三巻に入って、主人公ファニーの結婚問題が持ち上がってからがものすごく面白い。
現在516ページを読んでいる途中で、なんとなく結末が見えてきたが、ここまでの感想を書いておきます。

第一巻はサー・トーマスが不在、第二巻はファニーの従妹のマライアとジュリアがマンスフィールド・パークを離れるのが特徴だと思う。
第三巻でファニーが結婚を申し込まれ、それを拒否し、サー・トーマスに責められるところはほんとうにいい場面だと思う。
思い出すのは、ティム・ロビンスが監督をした「デッドマン・ウォーキング」で、主人公のスーザン・サランドンが、出会った死刑囚(ショーン・ペン)のことをぜんぜん好きにもなれないし、家族にも反対されるし、自分自身でもなんでかは判らないのに、そばについててあげる、そうしたほうが良いような気がする。そういう小さな心の声に従うという場面。
世間が常識とか正義とかで自分を責めるときに、自分でもやっていることがほんとうに正しいのか判らなくなって挫けそうになるけど、そういう小さな心の声に従うという場面はとっても好きだな。

たぶん、僕が大学を出た後にしばらく就職しないでアルバイトしてたころに世間から責められた気がしていたことを思い出すからだと思う。

続きを読まなければ。
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