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☆レクターの過去

2006年03月18日 08時06分19秒 | 映画
記憶と空想のみによる映画評をふたつ。

平山秀幸監督の「愛を乞うひと」で、主人公(原田美枝子)が自分を虐待しつづけた母親(原田美枝子:二役)に会いに行く場面で、おそらく彼女が自分の娘であることに気が付いたのであろう母親が、「ずっと悪かったね」なり「ごめんなさい」なり謝罪の言葉を言わないのがこの映画のもっとも凄いところだと思った。母と娘の涙の再会の場面のないまま終わるのがすごい。

バリー・レビンソン監督の「レインマン」の最後近くの場面で、電車に乗り込んだダスティン・ホフマンが買ってもらった携帯用テレビに夢中になって、外から見守る弟のトム・クルーズのほうを見てくれない。もうずっと別れ別れになっちゃうんだし、こっちを向いて手ぐらい振れよって見てると思うんだけど、見てくれない。そこが凄い。

ハードボイルドというのはそういうことでしょうか?
僕は★と違って、生まれてこのかたテレビのない生活をしたことがないけど、残念ながら「女王の教室」は見てない。天海祐希は好きなんだけど。離婚がテーマだからってわけじゃないけど、「離婚弁護士」は見てたんだけどなあ。
ドラマを見てると、例えば、
子供が出てくる→かわいい
雨に濡れた仔犬→かわいそう
仕事人間のお父さん→ひどいっ、でも最後はいいひとになるんだろう
みたいに、これが出てきたらこう思え! みたいな意図が感じられて嫌だなあと思うことが多く、これは何かの確認作業をしているだけなのか? って疑問に思って9時台、10時台のドラマってあまり見ない。
でもたまには面白いドラマもあるんだろうなあ。「女王の教室」のスペシャル、気が向いたら見てみよう。
ただ話を聞くと、本編を見たほうが面白かったんだろうね。
トマス・ハリスの「羊たちの沈黙」を読まずに、「ハンニバル」だけ読むようなもんだもんね。レクターの過去なんかどうでもいい。

池内紀のカフカ全集の話はついでに書いたのにこんなのに喰いついてくるのがすごい。やっぱりこういう情報が必要なひともいるんだなあ。

西島大介はまた見つけたら立ち読みしよう。「ディエンビエンフー」だね。
他に注目の漫画家がいたら書いといて。そのうち読むこともあるかもしれないから。

朝起きたらトラックバックが3つも付いてて驚いた。僕が最近気が向いたらテーマサロンにトラックバックをしているのが効果あったのかなあ、と勝手に思う。
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★女王の教室の本編がみたくなった

2006年03月18日 00時00分32秒 | テレビ
女王の教室のスペシャルを見た。今日のスペシャルはともかく、これ、本編は無茶苦茶面白かったんじゃないだろうか。ちょうどウチにテレビがなかったころに本編が放映されていたので全くみたことはなかったのだが、ものすごく惜しいことをした気がする。この特番は明日もあるようなので、忘れずチェックしよう。

今日のスペシャルだけで判断すると女王と化してからの天海祐希は、ハードボイルドの主人公だ。だからこそ僕は面白いと思ったのだろう。学校という日常にサム・スペイドを教師として放り込むという、コメディにしかなりえないような設定でありながらもシリアスなドラマとして描いているところにこの作品の魅力がある。この点を徹底的に意識して作っていたならば、本編において女王である天海祐希は、いかなることがおころうとも感情を表にだすことはないし情にほだされたりもしないはずなのだが、実際はどうだったのだろうか。あと、ドラマが語られる視点も気になるところだ。登場人物の誰をも主としない平板な視点で撮られていたとしたらすごいのだけれど。


> 本屋で池内紀のカフカ全集が、白水Uブックスで刊行中だった

なんとー!それはちょう貴重な情報。単行本で揃えようかと一時迷っていたのだが、保留にしておいてよかった。いずれぼちぼち買っていくことにしよう。久しぶりにカフカ読んでみたくもある。西島大介は「ディエンビエンフー」の評価が高いので発売直後からずーっと気になっているのだけれど、「凹村戦争」を読んでからというもの、えーと面白くはあるが買うほどのものかなあうーむむだいたいちょっと高いよなあまんがの相場をむししてるよなードラえもんをみならえ!でもきになるなー、というなんとも男らしい逡巡の結果、いまだに買えていないので読めていない。結局いずれは買ってしまう予感はある。
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