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梶井厚志「経済学のキーワード」:中公新書

2007年04月30日 | 「Weekly 読書感想」
故事成語でわかる経済学のキーワード

中央公論新社

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 「鶏鳴天盗」「伯牙絶弦」等4文字に限らないが28句の中国の故事成語の由来を解説し、現在の経済事象に当てはめて解説している。読む人によっては興味尽きないテーマかもしれないが、四文字熟語の好きな私でも本書を読み通すには相当の辛抱努力が必要で、後半は正直飛ばし読み。
 随分以前に本書をお送り頂いた高崎大の伊佐(養秀同窓会)さん,申し訳ありません。後書で著者も言っているが中には熟語の由来意味と現今の経済事象の意味合わせに多少の“牽強付会”を感ずるところがあった。
ただ、「完璧」とは“完全な壁“と思っていたがその本当の意味は”完全な玉“の意味。だったら何故「完玉」としなかったのだろう等つまらぬ疑問を抱く。
 本書に取上げられた22の成句中表題の2句は初めてで既知の句でも意味を誤解しているのが正された。
 因みに「鶏鳴狗盗」は“器用貧乏だが人は使い様“という意味。「伯牙絶弦」は強い決意表明、今風で一番近いのはコミットメントか。「朝三暮四」は「朝令暮改」と似ているが、その意味は”ごまかし“の意味。

 伊佐さん、遅くなりましたが本書御寄贈頂き有り難う。何とか読了しました。


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2 コメント

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お手数掛けました (伊佐)
2007-05-31 19:45:48
 勝手にお渡しした本を
書評していただいて嬉しいです。

 あのときは勢いで
本を手渡したことを後悔しております。

 鈍感力を発揮して、後悔しないよう努めます。
以上
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Unknown (重田会長)
2007-06-03 13:47:50
この書評を読んで、一言を説明したくなりました。
玉はそういった石の通称であって、完璧の「璧」は古代中国の装飾品で、薄くドーナツ状に作った玉です。
春秋戦国時代、、趙国の藺相如は秦国の15の城と交換するためんい、壁をもって秦に行ったが、秦王に誠意がなかったのを見破って「壁」を取り返し、無事に国へ持ち帰った史話があります。[完璧帰趙」という熟語を今も使われています。ですので、壁ではなく、普通の玉でもなく、「璧」であります。

恐らく、日本はそのままその言葉を生かして、「完璧」になったと思います。

「朝三暮四」は 誤魔化しより、移り気である、方針考え定めず、気が多いって意味と思いますよ。
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