センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

匂いの効果!

2008-08-26 00:07:11 | 感覚、五感
千葉県内にあるスーパーがある試みをして成功した実例をご紹介致します。
ジャガイモの売り場で、陰からカレーの匂いを発生させ、ジャガイモの販売を伸ばしているのです。
ヒトの五感の内でも嗅覚は直接脳に伝わる感覚であり、具体的には嗅覚以外の感覚は脳の「大脳新皮質」という脳部位に伝わり、認識されます。
嗅覚に関しては(本能的感覚)と言われ、直接「大脳辺縁系」に伝わるのです。
嗅覚は人間が本来持つ潜在的能力であり、自己防衛的な感覚が働くからです。
特に女性は嗅覚に優れている。それは私達の遙か昔の先祖から代々受け繋がれた遺伝子によって男女の五感の相違があるのです。
それは、遙か昔にサルから枝分かれした人類(ホモサピエンス)は、男性は狩りに出掛け、草原を歩き回った。だから「空間認知」に優れ、遠くを見渡す「視覚」に優れているのです。
また、獲物を鏃で捕らえるため、触覚にも優れているのです。
逆に女性は子供を産み、育てる役割があり、家庭を守らなければ成らなかった。
そのため、隣同士仲良く助け合わなければ生き延びる事が出来なかった。
だからコミュニケーション能力に優れ、言語能力にも優れている。
また、男性が狩りから持ち帰った獲物を女性は調理しなければ成らなかった。
その時代には賞味期限などの考え方はなく、腐敗していないか、食べられるか嗅覚と味覚によって認知していたので女性が男性より、嗅覚と味覚に優れているのです。
ですから、現代人の女性が香水やアロマオイルで癒されたりするのである。
また、女性は甘い物が好きである。これも脳との深い関わりがあるのです。
女性は男性と違って、言語能力に優れている。だから、女性が3人集まると賑やかである。
これは男性と女性のある脳部の違いからである。その脳部とは「脳梁」という、左脳と右脳をジョイントしている脳部が男性より、女性の方が1.5倍ほど細胞の数が多いのです。
つまり、女性は左右の脳を使っておしゃべりするのです。
男性は理論的で理屈ぽいので、左脳優位で会話します。
ですから、女性がおしゃべりをした後に甘い物が食べたくなるのは脳のブドウ糖が減少するからです。
これらが女性の「別腹」という現象にもなるのです。
私が大手の自動車会社とのトラボレーションでヒトの嗅覚刺激によって、交通事故防止に役立つシステムを開発、提供したことがある。
私も車の運転をするので分かるが、高速道路などで車が空いて長距離を運転しなければ成らないときなど、つい「居眠り運転」をしてしまいます。
私にも経験がありますが、もし数秒でも眼を閉じた場合、100kmのスピードで車を走らせていれば、その距離は何百メートルに達します。
とても危険な状態なのです。居眠り運転は脳の疲れ現象なのですが、脳が酸欠状態によって瞬きの回数が増加し、居眠り状態に入ります。
これらの状態を防止するのがヒトの嗅覚を刺激することで可能になるのです。
例えば、ヒトの心拍数や瞬きの回数を感知するシステムを開発し、ドライバーが居眠り状態とキャッチしたら、匂いの発生装置にスイッチが入り、ペパーミントのような刺激臭を発生させドライバーを目覚めさせるものです。
車内全体に広がるような強烈な匂いではなく、ドライバーの鼻(嗅覚)を目掛けて空気銃のようなものでペパーミントの匂いを発生させるものです。
それも短時間の発生である。長時間発生させても効果は薄くなるのです。
ヒトの嗅覚は、同じ匂いを長時間嗅いでいると脳が慣れてしまい感じなくなるからです。
また、嗅覚は味覚と深い関わりもあるので、料理など美味しく食べられるのも、嗅覚と味覚の相乗効果なのです。
私が以前に一流のシェフが集まる講習会で味覚について講演したときに、料理人は味覚を鍛錬するためには、ヒトの嗅覚を鍛錬することであると提唱致しました。
このようにヒトの嗅覚は本能的な感覚のため、比較的他の感覚より加齢による衰え方が緩やかではありますが、これも個人差があります。
やはり、私のように色々な匂いを嗅ぎ分け、鍛錬すると嗅覚細胞が人一倍増加するのです。
但し、嗅覚が鋭いと普通の人達が感じられないニオイも感じるようになり、私のように辛い場合もあります。
加齢と共に衰える五感は、鍛錬しなければ若年性の頃から衰え始めます。
つまり、脳の認知にも関わる問題なので、普段から五感を総動員し、感じ取り脳に五感刺激を送ることが脳の鍛錬と脳の活性化に繋がるのです。
現在、環境省が日本全国の「香り風景百選」という本を出しております。全国各地の風景と匂いに関する場所と風景を紹介しております。
この本を手に持って全国各地に匂いを求める旅も楽しいと思います。
例えば、東京を代表する香り風景は、神田の古本屋と木場の木材置き場の香り風景を紹介している。
私は、自然に身を置くことが好きで五感の鍛錬の場所にしている。川のせせらぎや樹木の匂い、植物の匂い、風が肌を伝わる温度、遠くで囀る野鳥の鳴き声など五感を刺激する五感風景が沢山あるからです。
皆様も、このように自己の五感を総動員する場所と時間を設けて、時に嗅覚を駆使して匂いを感じてみては如何でしょうか、何時もと違った感覚と自己の五感が鋭くなった事をきっと実感出来るはずである。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦




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