市ヶ尾彫刻プロムナード『イチガオ・スウィング』

2020-09-06 00:00:08 | 市ヶ尾彫刻プロムナード
市ヶ尾彫刻プロムナード第10回は、『イチガオ・スウィング』。市ヶ尾第三公園内にある。

黒川晃彦氏の作。平成3年に、この公園の一角に設置された。コロナ禍の中でも、隣に座ってもOKだ。たぶんうつらないだろう。サックスを代わりに吹いたりしたらいけない。



お題は「イチガオ・スウィング」だが、ジャズメンの感じが今一つなのは、座っているからだろう。立ち上がって、両足を踏ん張り、少しガニまたにして頬を膨らませた方がいいかもしれない。ディメリットは、立像にすると、台風でも倒れないように大きな台座が必要になり、必然的に高い場所で見下ろすようなことになる。「伝説のサックス奏者Xの像」になってしまう。そうでなくても貧富の差が大きな町なので・・


そう、一見して貧者のジャズマンといった感じだ。体型はでっぷりだが「金持ちにデブなし」という格言がある。肌の色はよくわからないが、白くはなさそうだ。といって、ホームレスのような服装だと、以前の大阪市の駅のようにベンチが彼らの公認ベッドになってしまう。

カメラのアングルで大公園のように見えるかもしれないが、小さな公園で周りはマンションが群立している。平成3年の頃はのんびりした公園だったのだろうと推測。


そして黒川氏の経歴は歴とした野外彫刻の大家で特に野外音楽家の像を中心課題とされている。横浜市内にもいくつかの像が立っているようだ。箱根の彫刻の森美術館など多数の美術館に収蔵(おそらくは展示)されている。

作品とは直接関係ないかもしれないが、略歴を読んでいて、ちょっと気が付いたことだが1946年生まれで芸大卒業後、美大の先生を続けているようなのだが、創形美大非常勤講師→多摩美大非常勤講師→トキワ松女子短大非常勤講師→多摩美大客員教授→多摩美大教授ということだが、美術界では、非常勤講師→客員教授→教授というようなこともあるのだろうかと思った。

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