暗くなるまで待って(1967年 映画)

2021-10-25 00:00:05 | 映画・演劇・Video
オードリー・ヘプバーン主演のサスペンス。監督はテレンス・ヤング。オードリーは毎年のように有名作に出演し、人気絶頂といったところで、ニューヨークのロケには多くのファンが取り囲んでいたそうだ(大部分は室内のシーンだが)。

テレンス・ヤングは007シリーズの初期の三作(「ロシアより愛をこめて」を含む)のあと手持ち無沙汰だったのかもしれない。主に室内劇なのに、格闘シーンが行われる。007シリーズでは女性は弱いセックスシンボルにしか過ぎないが、本作では麻薬犯と盲目の人妻役のオードリーとの暗闇ナイフマッチが行われる。最後にコンセントを引き抜くシーンは007でもあった。

フランスからニューヨークへヘロインを運ぶのに使われたのが、人形。もちろんフランス人形。体内にヘロインの小袋が縫い込まれる。ところがニューヨークで組織に渡す予定の人形は運び屋の女性が独り占めするため、民間人の男性に手渡される。

そこまでのところ、この運び屋の女性が映画の主役(ヒロイン)のように見えるわけだ。犯罪映画だ。裏切った仲間と警官で撃ちあいをさせ、自分は人形を取り戻して、カリブ海に逃走を図るというようなストーリーが頭に浮かぶ。しかし、人相がオードリーとは違っているように見える。やはり、10分ほど後に人形を渡した男の盲目の妻として登場したオードリーの自宅クローゼット内で運び屋女性は死体として再登場する。

このあと、やっと理解が追い付く程度の数々の謎解きがあって、最終的にはあと三つの死体ができあがるわけだ。

ところで、彼女は映画の中で、何人を殺したことがあるのだろう。全部見たわけではないのでわからないのだが。

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