超巨大問題化したペットフーズリコール

2007-05-08 00:00:30 | 市民A
0cda8160.jpgこの問題が最初に始まったのは、3月の中旬だったかもしれない。衛星放送で海外のニュースを見ていたところ、米国内で多数の犬、ネコが、ある社のカナダ製のペットフーズを食べて亡くなり訴訟が始まったという事件だった。最初は、飼い主の悲痛な叫びをカメラが写していて、何か薬害問題、あるいは薬品混入のような事件なのか、と思っていたわけだ。おおた家でも室内犬を飼っているが、元々米国産のペットフーズは牛の危険部位をそのまま使っているので、日本製か豪州製にしている。で、さほど気にしていなかった。

ところが、その後、犠牲になったペットの数は数千頭に及ぶことがわかってくる。さらにリコールを始めたメーカーも一社でなく、ほとんどの会社に拡がっていく。ネスレやP&Gといった巨大な会社も含まれていく。一体、何が起きているのか・・ということだ。

そして、3月末になって、とうとう原因の糸口が見えてくる。亡くなったペットの腎臓に結晶ができ、それが元でいわゆる結石状態になっていたということ。結晶の原因は、メラミン30%とシアヌル酸70%の化合ということだ(各種報道ではこの二種類の物質の化合となっているが、さらに尿が化合して尿酸系の結晶になったのではないかな?)。

現在、まだシアヌル酸の方の経路はわかっていないようだが、メラミンの方はかなり特定されたようである。主に缶詰タイプのペットフーズに粘り気を与えるために加えられる、小麦グルテン、ライスプロテイン、コーングルテンといった植物性たんぱく質にプラスティック原料であるメラミンが含まれていたということだ。

そして、問題は、そのメラミン入りタンパク質の混入ルートである。

中国産だった。最初にわかったのがXuzhou Anying社からの輸入品で、メラミンを加えることで数量を水増しできるため、食品検査の網の目をくぐるため、ペットフーズ用ではなく、産業原料用で輸出していたようだ(もちろん輸入業者の問題もあるが、まだはっきりしていない)。このX社はさらに中国国内の25の会社から購入していたようで、どの段階で水増しが行われたのかは明確ではない。X社以外からのルートでもメラミンが検出されている。

4月27日に米国は中国からの人間及びペット用の植物タンパク質の輸入を全面禁止にする。そして、中国政府に対して、捜査官の派遣を要求しているところである。

そして、事態はさらに二次汚染ということで拡大をしている。このグルテンを使用した工場から出荷されたドライタイプのフーズからもメラミンが検出され、何社もが、リコールに追い込まれる。

さらに、最悪の状況が判明する。この問題のメラミン入りグルテン入りの餌を食べていた鶏が既に食肉として出荷されていたということだそうだ。5月5日現在、2000万羽が出荷停止になっているようだ。


米国も「モノ作り」を中国頼みにしているから、こんなことになるのだろうが、背景には中国国内の猛烈なペットブームもあるのだろう。

もちろんその裏側には問題多種多様ということなのだが、中国の犬関連の二つの話を紹介。

1.狂犬病大流行。2月には145人が狂犬病で死亡している。くれぐれも日本では予防接種を(とりあえず犬の方に)忘れずに。

2.種犬酷使物語。ブランド犬の生産が間に合わないようで、普通、一日一回が一般的な種犬に、薬物を与えて一日3~4回やらせるようである。まったく、健康に悪そうだ。使っている薬物も例の「V」のコピー製品ではないのかな?


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