フランスの場所

2007-05-07 00:00:04 | 市民A
GWも終わってしまう。9連休の前に自宅に持って帰った仕事は、まったく放置。こどもの頃の夏休みの宿題と同じだ。困ったことに、仕事というのは、部下のボーナスの査定なので、これだけは部下に任せるわけにはいかない。しかし、連休の間に社員の顔もかなり忘れてしまい、本音は業績評価どころの話じゃない。やたらに査定方法が難しく、評価項目の加重平均計算が面倒なので、適当にやってしまう。例のマンション強度計算偽装と同じ方法で、点数だけ先に55点とか書いてしまう。


9252050c.jpgさて、今年は世界選挙イヤー。英国地方議会選挙では労働党の退潮が鮮明に見えてきた。

そして、フランス大統領選挙の決選投票が5月6日である。このエントリがアップする時間には、まだ結果はわからないはずだが、事前調査では、右派のサルコジ候補が55%、左派のロワイヤル候補が45%とかなり支持率が離れているので、そうなるのだろうとは思うのだが、右よりの政権か左よりの政権かの選択というのも、妙な選挙ではある。極右、右派、中道、左派の有力4人の第一回投票で、右と左が残ったわけだが、「中を取って中道派では・・」というのは外国からの意見なのだろう。

フランス人じゃないのでよくわからないが、テレビ討論の一部を聞いても、何が問題なのかさっぱりわからない。ロワイヤル候補は、どうも政府の関与を強くして平等な社会を作ろうと言っているようだが、サルコジ候補もアメリカ型の完全競争社会を目指しているようでもないし、日本ではロワイヤル候補ほどの中央集権的大政府を目指している政党はない。社民党や日本共産党よりずっと左の方みたいな感じがするし、内政的にはサルコジ候補でも自民党と民主党の中間のような意見のように感じた。

学校問題では激論が行われ、国立大学に入るのに貧富の差で差別があるというようなことが挙げられていて、どちらも「私なら差別を撤廃する」と言っていて、議論にならないのだが、「国立大学を卒業しなくても差別のない社会」を目指すべきじゃないかと思うのだが、そこは、フランスが本質的にそういうエリート型国家をやめる気はない、ということだろう。


9252050c.jpgところで、シラクからサルコジに替わったとして、案外、大きな影響があるのではないかと思われるのが国際問題。といってもフランスの関係している問題と言うのではない。ソ連崩壊後、米国の力任せの国際政治(経済政策含む)に対抗する大きなポリティカルパワーはフランスであって、フランスの周りにドイツとロシアがくっついて、英国や日本(時々、中国も)はその両陣営の中間で、立ち回っていたわけだ。そのやや左サイドにいたプレーヤーが右寄りのポジションを取ることによって、米国以外のすべての国の外交的ポジションに影響が出ることになる可能性があるわけだ。

つまり、第二次大戦後の一つのテーマであった、先進国対発展途上国という図式に戻っていき、ロシアが仲間外れになる危険である。

が、その方が、北方領土返還問題の解決のチャンスがあると考えるべきなのかもしれない。


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