OH! TERRIBLE

2005-02-18 20:10:02 | 市民A
4fcfd2fb.jpg仕事で東京駅発の東関東自動車道を北上するバスに乗る。長距離(でもないが)バスに乗ると、ずっと同じ方向に走るため、日向席と日陰席とわかれてしまう。スペインの闘牛場のようだ。闘牛はいくつかの例外を除き、スペインの暑い夏に行われるから日向席より日陰席の方が入場料は高い。無論、流血の中に泡を吹きながら倒れていく、かわいそうな牛さんを見ながら、貧血を起こして気絶したい女性の方には日向席の方が効果がある。しかし、日本のバスは日向席も日陰席も同料金であるし、季節によって人気席が変わるため、スポット利用者がすいている席に座ると、必ず「はずれ」になる。そして、北側の席にすわるとはずれだった。寒い。

そして、徐々にせまりくるXデー”花粉の大飛散開始日”を恐れている花粉症歴数十年の無力で善良な市民が車窓から見たものは、・・・

花粉の重さで枝がゆさゆさと揺れて、すでに根元がこぼれ落ちた花粉でそまった、まっ黄色なスギの林なのである。”OH! TERRIBLE”

細かな話だが、いつもの年なら目のかゆみとくしゃみが同時にやってくるのだが、周囲の患者同盟に聞いても、「鼻詰まり」が起きているとのこと。何か違う。私も若干の鼻詰まり感だが・・・

ところで、今年は大量の飛散量ということで、記録を見ると、1995年、2001年が大量飛散の年であったようだ。4年ぶりの大量飛散。夏の猛暑が主因だ。しかし、この何年かに一度の大飛散ではっきりするものがある。それは数ある民間療法の中で、効果があるのかないのかわからないものが一掃されることだ。私は自家製ヨーグルトに頼っているのだが・・・もちろん予防薬も飲んでいるが、これまた、使用した場合としない場合の差を実証することはできないので、効果はよくわからない。

そして、ひそかに期待しているのが、大都市で今年から適用になったディーゼル車の排気ガス規制の強化の効果だ。排気ガス中の微粒子が空中でスギ花粉の表面に傷をつけ、花粉の中から毒素がしみだすことが多いそうだ。排気ガス中の微粒子が減少すると、花粉には傷がつかないはずだ。これで効果があるとするなら、ディーゼル車メーカーの技術開発の遅れによって花粉症患者が苦しんでいたことになる。

去年、立体マスクも使ってみたが、息苦しいし、救急箱の隅にSARS騒動の時に大量に買い込んだマスクが数多く不良在庫化しているので、そちらから使うことにする。会計学的に言うと、「先入れ先出し方式」だ。

しかし、この車窓から見える黄色のスギの木をみると、今年の悲惨な運命が予測されるわけだ。小泉首相も同病で閣議でも話題になっているようだが、郵政民営化よりもずっと難しそうだ。

そして、ただ一つ確実なのは、2001年以来の大量患者の殺到が予測される耳鼻科医の、90%の金額が経費で落とせる愛車のベンツが、新型に交換になることだ(90%といっても購入価額と中古査定価額の差に適用になるだけだが)。ただし、さっき述べた排気ガス清浄化の効果が絶大だった場合は、残念ながら納車キャンセルが相次ぐことになるのだろうが。


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