イグ・ノーベル賞日本人受賞者

2006-11-29 06:34:19 | 市民A
268c75f8.jpgノーベル賞のパロディ版とも言えるイグ・ノーベル賞は1991年に創始されてから16年となる。ノーベル賞が6部門なのに対して、約10部門である。「約」というのは、もっと多かったり少なかったりと、適当だからだ。そして、日本人にとっては、本物のノーベル賞よりも、もっと頻度高く受賞している。有名と無名が混じる。

1992年 医学賞 神田不二宏(資生堂研究員)ら
 「足の匂いの原因となる化学物質の特定」という研究

1994年 物理学賞 気象庁
 「地震はナマズが尾を振ることで起こるという説の検証」という7年間にわたる研究

1995年 心理学賞 渡辺茂(慶応大学教授)ら
 「ハトを訓練してピカソの絵とモネの絵を区別させることに成功」

1996年 生物学的多様性賞 岡村長之助(岡村化石研究所)
 「岩手県の岩石からミニ恐竜、ミニ馬、ミニドラゴン、ミニ王女など1000種類以上に及ぶミニ種の化石を発見したこと」

1997年 生物学賞 柳生隆視(関西医科大学講師)ら
 「人がガムを噛んでいるときに、ガムの味によって脳波はどう変わるのか」という研究

1997年 経済学賞 横井昭宏(ウィズ)、真板亜紀(バンダイ)
 「たまごっち」により、数百万人分の労働時間を仮想ペットの飼育に費やさせたこと

1999年 化学賞 牧野武(セーフティ探偵社)
 「夫のパンツに吹きかけること」で浮気を発見できるスプレー”Sチェック”を開発した功績
 
2002年 平和賞 佐藤慶太(タカラ)、鈴木松美(日本音響研究所)、小暮規夫(獣医師)
 犬語翻訳機「バウリンガル」の開発によって、ヒトとイヌに平和と調和をもたらした業績

2003年 化学賞 廣瀬幸雄(金沢大学教授)
 「ハトに嫌われた銅像の化学的考察」。兼六園内にある日本武尊の銅像にハトが寄り付かないことをヒントに、カラス除けの合金を開発。

2004年 平和賞 井上大佑(会社経営者、大阪府)
 「カラオケを発明し、人々に互いに寛容になる新しい手段を提供した」業績
 
2005年 生物学賞 早坂洋司(オーストラリアワイン研究所)
 「131種類の蛙がストレスを感じているときに出す特有のにおいを全部嗅ぎ分けてカタログ化した」、骨の折れる研究『においを発するカエルの分泌物の機能と系統発生的意義についての調査』

2005年 栄養学賞 中松義郎(ドクター中松)
 「34年間、自分の食事を撮影し、食べた物が脳の働きや体調に与える影響を分析したこと」

結構、日本人にとっては、ノーベル賞よりも広き門かもしれない。まじめな製品が多いようだ。たまごっち、カラオケ、バウリンガルなどだ。いくつかは、もう少し調べてみたいような気もするが、徒労に終わるような気もする。

そして、ドクター中松、34年間ご苦労様です。

そしてバウリンガルとは犬語を人語に翻訳するものなのだが、人語を犬語に変換する方が難しいだろう。次は、そういうのを開発してほしい。

そういえば、ノーベル賞落選者である村上春樹氏の「海辺のカフカ」には猫と話せるナカタさんなる登場人物がいる。作者になりかわり、ナカタさんにも何か賞を考えてもらえないだろうか。  


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