識字率のこと

2015-03-12 00:00:24 | 市民A
昔は、文盲率といっていたものが、今は識字率という。言うまでもなく、識字率+文盲率=100%である。「盲」というのが差別用語だからだろう。

国連が発表している世界の識字率では、1位がキューバだそうだ。99.9%。2位タイがエストニアとラトビアで99.8%。99.7%が8か国で、ラトビア、バルバドス、ベラルーシ、グルジア、リトアニア、スロベニア、ウクライナ、アルメニア。どうも国民が海外に逃げ出す国ほど識字率が高い。日本は23位タイということで、米国、北朝、韓国と並んで99.0%。・・・・

要するに、単にデータの遊びみたいなものだ。それでもエジプトの66%というのもあり、明らかに格差はある。

そして、日本の話なのだが、江戸時代後期の識字率のこと。現在の通説では、農村では70%、都市部では90%というのが通説になっている。

何しろ武士(官僚)の比率が高い国で、士農工商のうち、士と商は文字が読め、算盤ができることが必須だった。寺子屋に行く子が都市で80%と推測され、農村でも村単位で教育を行っていた。

そして明治になってからなのだが、小学校に全員が通うことになったはずなのだが、不登校の子もかなりいたらしい。さらに、学校制度そのものが、軍人と科学者のエリートを作るためであり、一般の庶民の教育レベルは、江戸時代以下ではないかという説があるそうだ。明治維新の成果を強調するために、江戸のレベルを低目に捻じ曲げているという説である。

もちろん、江戸時代についても明治時代についても、識字率に関する調査が行われているわけではないので、明治政府の本質を識字率の面から論ずるには、科学的な研究を重ねないといけないだろう。

最近の大学生の中には、「ひらがな」と「カタカナ」の差がわかっていない人がいるそうだし、そういえば私の部下のオジサンも、「句読点の打ち方がわからない」と言っているし、特に、最近は文字が書けなくても、低能を隠ぺいすることが可能な時代なので、いろいろ困る。


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