ニュース三題

2005-01-27 21:50:06 | 市民A
退職金をもらった野球選手?
中村紀洋選手に近鉄球団が4億円の慰労金を払うと報じられている。あまり聞かない話だ。しかし、これで彼がマイナー契約でドジャーズと契約しても、当面の糊口をしのぐことができるわけだ。(もちろん、今まで年間5億円もらっていて、貯えをどのようにもっていたのかは知る由もないので、アリなのかキリギリスなのかは知らない。ゴールドマン・サックスのeワラントにでもつぎこんで失敗したのかどうか不明だ。ところで、4億円の退職金だが、彼の近鉄在籍期間は確か13年間。よく、年数×月給が退職金とも言われることを考えれば13ヶ月分=約年収(5億円)と思えば、そんなものか。
しかし、彼の実績を見ると、ホームラン以外は新庄なみの成績であり、マイナー契約もおかしいともいえないだろう。彼自身、「守備の人」と謙遜しているが、まあ、ぶんぶん振り回して、結果を待つしかないだろう。彼も数ある日本のプレーヤーの中の1類型なので、成否は誰しも注目するのだろう。最近のメジャーの内野手はスペイン語が標準という感もあるのだが、2ヶ国語を同時に覚えるのもつらいかもしれない。

六ヒル回転ドアは試作品?
こどもの頭がはさまり、悲惨な事故をおこした、六本木ヒルズの回転ドアだが、当初は森ビルだけの管理責任との説があったが、ドアのメーカー側の証言では、ドア自体が試作品だったということらしい。真実を報道するのがジャーナリズムの責任だとするなら、こんなことも今までわからなかった節穴ぶりもヒドイ。事故には遠因があり、その遠因にもさらに遠因があるということは、事故分析の基本なのだが、ジャーナリズムではそういう事故分析トレーニングをしないのかな?事故のことばかり書いているくせにといいたくなる。

NHK会長交代!
以前危惧していた3点セット(早大政経、政治部、茨城出身)はすべて該当しないようだ。もちろんこれからは会長は実績で評価されるということになったことは良いことであろう。退職金も、そんなものかという感じ。
ところで、今回のNHK-朝日紛争は、「どちらがうそつきか」という論争に陥り、これはこれで、デスマッチでやればいいのであるが、気になるのは、NHKの主張の中心である、「公平な放送」という部分である。事実のみを伝えるのであっても、公平は難しく、さらに社の意見を加えようとするともうほとんど脳死状態になるのだろう。いっそ、公平とか中立とかやめてしまえばいいのではないだろうか。中立であるはずという虚構の中で、本来傾いた意見を中立的意見と錯誤することがもっとも危険だ。

米国では、民主党よりのCNNと共和党よりのFOXの間(少しCNNに近い場所)に3大ネットワークが位置し、ビジネスマンが出張でホテルを選ぶ基準にも、CNNが見られるホテルかFOX見られるホテルかというのが選考基準になっているようだ。
ただ、日本人の私の目から見ると、CNNは左よりでABCが中道より少し左と言われても、実感としては、CNNはNHKよりちょっと左くらい、ABCは日本では右側(サンケイ)くらいかとも思える。アサヒに至ってはアルジャジーラ扱いかもしれない(冗)。結局、米国はかなり全体バランスが右側にあるのだろう。かくしてテレビの中立とか公平などという抽象的な概念にはこだわらないほうがいいのだろう、民放も含めた中で読者がチョイスするようになればいいだけだ。


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