「ぶっかけうどん」をお目当てに

2010-04-23 00:00:04 | あじ
知人のセンセイの観光に付き合い、倉敷へ。夜の倉敷のお目当ては、元祖「ぶっかけうどん」の「ふるいち」である。何しろ、商標が『ぶ』である。

何しろ、「ぶ」というのは、語感がよくない。

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しかし、言われてみれば、「かけうどん」というのは、関東では「なにも具の入っていないうどん」を意味し、ちょっと貧乏くさい。「一杯のかけそば」のエピソードを披露して、庶民政治家風情を漂わした元首相もいるが、麺の上に熱い麺つゆをかけて終わり。

それに対して、「ぶっかけうどん」となると、普通は「かけうどん」をもっと乱暴に調理したように感じるのだが、まったく違う。

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この料理を発明したのは、ふるいちの店主だったそうだ。噂によれば、麻雀をしている時に、簡単に食べられるように(つまり、食べながら麻雀牌をジャラジャラしたわけだ。なんとなく、牌の方を口に入れたりしそうだ)、つゆは濃縮された醤油をさっとかけたのだろう。

しかし、この伝説だが、ちょっとおかしい。店主は麻雀を打っているのだから、いかに簡単なうどんであっても自分で作るのは、ちょっと無理。

誰かにうどんのトッピングの指示を出しただけだろう。案外、普通のうどんの注文をしたつもりなのに、聞いた方が間違えて作ったのかもしれない。

とはいえ、そこは元祖である。うどんに、天かすと刻み海苔、刻み葱、卵の黄身、そしてわさびを混ぜてしまえば、あとは食するだけだ。

わさびは本物ではなさそうである。そのかわりに大根おろしがあれば、その方がいいかもしれない。


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