新聞販売店拡張員は必要か

2007-08-28 00:00:19 | 市民A
1b5976a8.jpgなんとも言いようのない残忍な殺人事件が起きた。8月24日深夜、名古屋市千種区の市営住宅に母親と二人で住む31歳の女性が派遣会社を通じて名古屋中心部の栄の派遣先の事務所から帰宅途中を3人組みの男に襲われ、所持していた現金7万円を奪われ、さらに犯行グループの車内で手錠をかけられ、頭に袋をかぶせられたまま、ハンマーで撲殺され、岐阜県の山奥に埋められた事件だ。

犯行の中心人物が、死刑が怖くなり2日後に自首したため、事件は一気に解決し、犯行グループ3人が逮捕された。被害者の父親は彼女が幼い時に病没しており、残された母親が祖父母とともに育てていたと聞く(県立高校から愛知大学に進学)。母親の知人の話では、近く結婚の話もあったようだ。犯行グループとはまったく面識はなく、通常の7時半の帰宅であれば、彼女以外の誰かが殺されていたということになる。

さらに、この3人は数日前に「闇のハローワーク」といわれる「犯罪裏サイト」で知り合い、ファミレスで簡単な強盗殺人計画をたて、すぐに実行にうつった。犯行後、さらに第二の強盗殺人計画も立てていたというから、その平然さは驚くばかりだ。

そして、三人の動機は、いずれも「金に困って」というものだが、それも三人三様。自首した首謀のAは、無職で、自分の車で寝泊りしていたようだ。

そして問題の男はB。実は、犯行に使われた手錠やハンマー、それに睡眠薬はBが用意したもので、車内での殺人の実行もこのBが平然と着手。他のメンバーも彼の残忍さに驚いたとされる(真偽不明記事だが)。実は、この男だけには定職があった。朝日新聞の販売店が契約していた販売拡張団員で、この拡張団が用意していたアパートに住み込んでいた。しかし、完全歩合制の給与は月額10万円ということ。まあ、住居費がないので、ぎりぎりと言えばそれまでだが、それにしても少ない。何か、この男の残忍さを考えると、過去に未解決の事件を起こしていたとしてもおかしくない。

3人目のCは半年前に失職。飲食店で働く女友達のマンションに転がり込んでいた。残りの二人とは種類が違うのかもしれない。


このBについて、朝日新聞名古屋支局販売部は、次のメッセージを発表している。(中日新聞による)

 外交員として働いていた神田司容疑者が逮捕されたことについて朝日新聞名古屋本社販売部は「取引先である新聞販売所がセールスの業務を委託した会社の従業員がこのような事件を起こしたことは、大変遺憾です。今後このようなことがないよう、あらためて関係先に人事管理の徹底などを求めていきます」とコメントした。


しかし、それだけいいのだろうか。この新聞拡張員のおこす暴力行為、無法行為というのは有名で、知らないものはいない。しかし、誰も取り締まりはできないわけだ。「言論の自由」が盾になっている。

一方、誰がどう考えても、押し売り同様の手段で新聞を売ったところで、その新聞が喜んで読まれるわけではない。魅力のない商品だから押し売りになる。そして、新聞販売店にとっては、新聞代と同額の宣材を配っても折込チラシの収入が入るのだから悪い話じゃない。まして新聞社からは、プレッシャーがある。

だからといって、無料で配るために、市販品より一回り小さなサイズに特注した洗剤や、関連会社の野球のチケットを配ったりするのは、本業の新聞の記事の質とは無関係だ。囲碁将棋のスポンサーは、まだ、新聞紙面に毎日のコーナーを作っているので許せるとしても、音楽コンサートのタダ券を配るためにコンサートホールを建てたり、美術展のスポンサーになっているのは、芸術家にとっても冒涜に近い。もっとも大部分の演奏家は貧乏だし、美術展の場合は、ほとんどの出展画家は既に無口だ。


もっとも、新聞社からしてみれば、「オツトメ」から帰ってきた人を雇うところがなければ、更正できないじゃないか、というのだろうが、だからといって更正してないオッカナイ人間でなければ、新聞の拡販ができないことは承知しているだろう。

また、拡販の方法が「価格競争」だけとしたら、それこそ「新聞の価値ってなんだ?」ということになってしまうし、価格競争するにしたって、携帯のように、長期割引、学割、家族割、などの定価を引き下げない価格競争だってある。


新聞報道では、「闇のハローワーク」の方に話が進んでいて、「新聞拡張員」から目をそらそうとしているように感じるが、まったく困ったものだ。

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