セスジスズメってどんな雀?

2020-09-18 00:00:54 | 市民A
狭い庭の鉄柵に大きな枯葉が絡まっていたので、無意識に手を伸ばし取り除こうとしたのだが、あと0.1ミリのところで、気が付いた。

枯葉ではなかった。みるからに枯葉の擬態なのだが、これが三角翼の戦闘機型の生物だ。



名前はもちろん知らないが、蛾の一種であることに違いはない。

ゆっくりと調べると、スズメガの一種でセスジスズメというそうだ。スズメガの仲間は1200種類ほどいるようで、セスジスズメは日本では最もポピュラーの種のようだ。

スズメの語源だが、まず大きいことと、アゲハチョウのように飛ぶのではなくスズメのように羽根を動かし続けて、成虫になると空中に体を浮かせたまま、花の蜜を吸ったりするようだ。幼虫の時は、いわゆる黒色の芋虫で、かなり不気味な姿だ。大食漢で、植物を選ばず葉をムシャムシャと音を立てて食べる。食べ続けると、いくらでも大きくなるそうで、その結果、成虫になっても大きい。

成長が早く、芋虫が増殖を始めると、畑一枚が一夜で食い尽くされることもあるそうで、農家には大敵で、見つけ次第駆除しないと、一家壊滅となる。

大きな昆虫なので、農薬で駆除しようとすると植物を傷めることになるので、葉の裏側を確認しながら卵、幼虫、さなぎなどを鉄箸で取り除き、ビニール袋に入れて捨てるということになる。

一方、スズメガの一種は色鮮やかだし、基本的には触っても無害なので、手に載せたり愛玩することができるそうだ。

大きな声では言えないが、食用にしてもクリーミーだそうで、鉄箸で駆除しながら、幼虫をビニール袋に入れるのではなく胃袋に入れてもいいらしい。

箸を取りに室内に入り、戻ってみると、既に姿をくらましていたのである。

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