リゾート『パル・アクティブ』大爆発かな?

2008-02-06 00:00:35 | マーケティング
知人で大企業に勤めている方から、「自社で契約している保養所が突然使用禁止になった」という話を聞いた。聞けば、元々所有していた社有施設の管理が赤字で、保養所管理専門の業者が何社かの保養所をプールして運用する形態になっていたということだった。

例えばA社の2ヶ所とB社の3ヶ所とC社の1ヶ所をまとめて6ヶ所として、3社の社員が6ヶ所を使えるようにする、ということだそうだ。ただ、人気施設と不人気施設の差とか社員数の差とか、なにか簡単ではないような気もするが、なにか特別の方法があるのだろうか。それにしても突然行き詰まるというのは??

そこで、軽くネット上で調べていたら、超巨大問題になっていて、2月5日現在、核爆発寸前であることがわかってきた。後で、法的責任を追及されるのは困るので、すべてややあいまいに書かざるを得ないのだが、かなりの放漫モデルのような気がする。

一応、まだホームページは残っている。読んでも意味がややわからないのが、この社の特徴で、実は、二つのビジネスモデルの複合系になっていたようだ。一つは企業の保養所の委託運営(つまりプール方式)。そして、もう一つは個人向けのリゾートクラブである。さらに、このリゾートクラブは別の事業者のリゾートマンションをあちこち、一部屋、二部屋と買い集めたもののようなのだ。だから自分で管理なんかしていないわけだ。つまり、企業の稼動の低い保養所と他社から買ったリゾートマンションを全部プールして、個人の会員を集め、入会金と年会費というルールで集金していた。どうも数万人というような会員数がいる可能性が感じられる。

ホームページに書かれた企業名は、トヨタ、セイコーエプソン、三井造船、明治神宮、JR東日本、明治乳業、ニチイ学館、東芝、住金、そして電機労連なども含まれているようだ。

そして、さまざまな問題が起きはじめていたらしい。例えば、予約がとれない、指定の部屋に行ったら別のグループがすでに泊まっていた、会員に発行する無料の金券を使おうとしたら、宿泊先から「後でカネが入ってこないから」と言われて断られた、とかだ。

私の知人の会社は1月末で事業終了と言われたそうだが、ネット上で探していたら、電機労連は11月末で使用中止されていたようだ。しかもけしからないことに、「電機労連の方は、リゾートマンションの中で他の利用者とトラブルが起きたので、マンション側から断られている。」と言われていたそうだ。さらに中には「電気設備の工事中」という理由も書かれている。

早い話が、その段階で他の利用者も気付けばよかったのだろう。本当の理由は、パル・アクティブがマンションの管理費を払えなくなったから使用停止処分を受けたわけだ。さらに電気工事ではなく、電気代を滞納したため、電気を止められたというのが真相らしい。

そして、この手の事件の常として、既に経営者と連絡がつかないということで、突然のように2月7日に新宿で『説明会』が開かれるようだ。さらにその後、ほとんどの従業員は解雇されるようだ。まあ、個人だけじゃなく前述の大企業も被害者なのだから、各社顧問弁護士大集合の修羅場が演じられることが予想されるわけだ。なんだか救いのない話になりそうな予感がする。個人ベースの被害者のホームページも立ち上がったようだ。

経営者は足利市の人間というのも何か深いものを感じさせるのだが、よくわからない。

なお、私の愛読ホームページである帝国データバンクの大型倒産速報にも東京商工リサーチの倒産速報にもまだ登場していない。

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