花粉症について

2008-02-07 00:00:28 | 市民A
2006年、2007年シーズンは花粉飛散量が少なく、耳鼻科にもいかず、マスクと目薬、点鼻薬という物理的な対応で済ませた。今年は大量飛散の年と言われているので、早々と医者に行く。実際は薬だけでいいのだから薬局に直行したいぐらいだが、一応診断を受けておく。現在は4週間分の薬を出せるので、シーズンに2回、または3回耳鼻科に行けばすむはず。

雪の残る都心は、まだ花粉も少量で、鼻粘膜を採取してのデジタル顕微鏡で見る限りは、特に抗体はできていない、と言われる。まだ発症していないのだから当然だ。そして、2005年シーズンに使ったものと同じ予防薬と点眼、点鼻薬を処方され、さらに鼻の吸引を数分間して終了。1610円払い、領収書をもらい、近くの薬局で処方された薬を買う。

後で、レシートを見ると、領収額の記入だけでなくその計算根拠(点数)が書かれている。
初診料(2,730円)+処置(430円)+検査(1510円)+処方せん代(700円)。これらの合計の5,370円の30%分が1,610円になる。

しかし、このうち処置(430円)代というのが鼻の吸引。本当は不要な気がする。さらに気に入らないのが処方せん代の700円。カルテに書きこんだ薬をメモにして薬局に渡すだけではないか。自分で手帳に書いて、薬局に伝えてもいい。この700円は納得できない。

もっともこの2年間、花粉が少なかったこともあり、耳鼻科経営も大変だという話も聞いたことがある。一年の収入のかなりの部分が、この春の鼻炎であげていると言われる。そういえば、使い捨てコンタクトを買いにいくたびに顔を合わせる眼科医も、冬に行った時には、「花粉症の治療は是非うちでお願いします」と言われたことを思い出す。まあ、多くの開業医が「花粉飛散」を待ち望んでいるわけだ。こちらも1年に数回しか行かないのだから、まあ大目に見ればいいのかなあ、と思うのである。

そして、多くの開業医ご用達のBMWも、きっと今年は売り上げが伸びるのではないかと思うのだが、都心のビルの中で、往診もしそうもない開業医でも自動車購入費(新車価格から下取り車売却価格を差し引いた残高)は何パーセントが経費扱いになるのだろうか。税務署によって見解が異なるのだろうか。

そして、さらに薬局に行って、もっと驚いたのだが、こちらの領収書の方。これも細かな明細がついていた。今までは、薬局で払う金額というのは、薬代の30%と単純に思っていたのだが、全然違った。



飲み薬の予防薬と点鼻薬と点眼薬の3種類なので、(A+B+C)×30%かと思ったら違うわけだ。

調剤基本料(970円)+各種加算(20円)+薬学管理料(220円)+薬剤料(5980円)の合計の7610円の30%である2280円を払ったことがわかったわけだ。つまり薬代は5980円であり、その他の項目がいろいろとあったわけだ。さらに3種類の薬がそれぞれいくらか、という肝心の部分はよくわからないわけだ。

まあ、医者にしても薬局にしてもこまかな明細を開示したくないのもわかるわけである。

なお、1年間の医薬費が10万円を超えた分、年末調整で所得から減額できるという制度については、『庶民の財布を救済する目的』ではなく、開業医が領収書を発行せざるを得ない状況を作りだすためのもので、『開業医の脱税を防止する目的』である、という、きわめて合理的に聞こえる俗説がある。


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