さば缶の差(7×L)

2015-12-10 00:00:24 | あじ
缶詰に凝っていて、代表的な缶詰である、「サバの味噌煮」について、セヴンとローソンのPB商品を比べてみた、と書くと研究テーマみたいだが、ストックの整理をしたら、両方でてきた。

sabakan


そして、すぐに気付くのが缶の天板の表示がまったく同じこと。さらに缶も印刷されている内容を除くと、同じ。つまり、どちらもマルハニチロ社製である。

では、セヴンもローソンも同じものを売っているのだろうか。


まず、表示だが、セヴンは、『国産さばみそ煮』。ローソンは『さばみそ煮』となっていて、別途「国産さば使用」となっている。

国語的に言うと、「国産さば味噌煮」と書くと、さばが国産なのか、さばの味噌煮という製品が国産なのかよくわからない。国産のさばを海外で味噌煮にしたり、海外のさばを国内で味噌煮にしても構わないような気がする。

「さば味噌煮」+「国内さば使用」という方が具体的だが、「国内さばのみ使用」なのか、「国内さばも使用」なのか不明だ。そもそも「国内さば」といっても養殖ではないだろうから、少しあいまいな部分は残るだろう。

考え始めると、味噌のオリジナル生産国すらよくわからなくなる。

次に内容物だが、実は差がある。わかりにくいのだが、表示された内容成分のこと。実は、セヴンは缶詰1個(190グラム)あたりの表示で、ローソンは100グラムあたりの表示だ。まるで、比較されないようにしているような気がする。

ということで、ゼヴンの表示を1.9で割り算して100グラムあたりにすると、

 エネルギー  (7:172/L:186)
 タンパク質  (7:16.4/L:15.9)
 脂質     (7:8.6/L:10.0)
 炭水化物  (7:7.2/L:8.1)
 ナトリウム  (7:494/L:687)
 塩分換算  (7:1.26/L:1.7)

ということになる。つまりセヴンは、減塩味噌を使っているのだろうと推測できるのである。そのあたりが付加価値の付け方の違いなのだろうか。

ところで、細かなところに行き届いたセヴンだが、このサバ缶商法には、一つの欠陥がある。商品ディスプレーの点だが、店頭の棚に、サバ缶二つを重ねておくと、棚の上下の隙間が缶詰2個分とぴったりで、さらに地震発生時に棚から物がこぼれ落ちないように棚の手前がちょっと上を向いているので、棚の前から簡単には商品を取り出せないのである。

パズルや知恵の輪のように周囲の商品の入れ替えをして5分ほど格闘しなければならない。

もしも売り上げがイマイチだったら廃番商品にする前に缶詰の高さを大きくするか小さくするかした方がいい。サバ缶専用の特設台をつくるほどではないと思う。


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