検察が陥穽に落ちたのは、なぜか

2010-02-04 00:00:58 | 市民A
正確にいえば、まだはっきりしないのだが、小沢一郎氏が逃げ切ったようだ。もっとも起訴しようが幹事長の椅子から下ろそうが、バッジを取り上げようが、どこかの檻の中にいれようが、結局は闇将軍化するに違いないわけだから大差ないということかもしれない。

ただ、今回の騒動の最初から、検察の捜査の方向に二つの疑問を感じていたのだが、結局わからずじまいになりそうだ。

一つは、仮にA建設、B建設、C建設・・・といったところが、帳簿操作をした上で、小沢氏あるいはその周辺に現ナマを渡していたと仮定したとしても、彼は野党民主党の実力者(一時は党首)であっただけである。野党の党首が公共事業(ダム建設など)に大きな権力を持っていると証明するには、どういう作戦だったのだろうか、ということ。巷間流れている説では、談合をするためのワクチンという説と、談合破りをするための下工作というような説があるが、談合破りの側に立っていたとしたら、そちらの方が社会的正義に近いわけだ。(もちろん、正義を金で買うというのも変な話だが)

もともと、A建設、B建設、C建設など、この手のアングラマネーは事業上つきものなのかもしれないし、小沢事件に便乗して、他のルートで使った資金も、全部小沢氏側に渡したことにしてしまえ、ということなのかもしれない。


もう一つの謎は、事情聴取の焦点が、土地の購入代金4億円弱の出所について集中していたようだが、使ったお金には出所があるはずで、その出所と建設会社が渡したとされる数千万円を結びつけたかったようだが、実際お金には色がついてなく、まして金持ちというのは、あちこちに秘密の財布があるわけで、今回も、親の遺産とかタンス預金とか他人から借りていた金とか、あちこちにポケットがあることがわかってきた。

そして、巧まずして偽装工作風に同額の銀行借り入れがあってくさいとか、いかにも穴を掘れば小判が出てくるように検察に対する誘い水があった。

しかし、要するに金持ちの行動様式って金持ちにしかわからないのだろうが、検察官は、あまり金持ちではなかったわけだ。常識的すぎる発想だった。


しかも、頼みのマスコミ各社は、総務大臣から新聞・テレビ株主分離案というキツイボディブローを喰らって音無しの構えになってしまった。週刊朝日は、検察の横暴暴露シリーズになっている。そういう雑誌は、日頃、無実の罪で交通違反の切符を切られたことがある多くの市民によく売れるわけだ

今思えば、民主党内からの批判というのも、前原国交相が少ししゃべっていたが、「疑惑の解明をしてほしい」と言っているだけで、かなり芝居がかっている。


さらに、このままいくと、石川議員他も一転して供述をひるがえすことも考えられる。なにしろ、仮にA建設とかB建設が裏金を払ったとしたら、その金はどこに行ったというのだろうか。最初から存在しないか、別の事件の分だったのだろうか。


本当は、もらったものの使い道を調べた方がいいのは、巨額な『こども手当』をもらい続けていた政治家の方ではないだろうかと思うわけだ。


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2 コメント

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こども手当ての使い道について私が想像するに (bun)
2010-02-06 19:22:06
こんにちは。こちらでははじめましてですね。

首相はたぶん民主党員に食い物にされたのですよ。私腹肥やしていないから追求できないのではないでしょうか。
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Unknown (おおた葉一郎)
2010-02-06 22:34:56
bunさんこんにちは
小沢氏が4億円は借りた、と言っていましたが、鳩ポから借りていたのでしょうかね。
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