原油・天然ガス価格暴騰中

2021-10-07 00:00:30 | 市民A
欧州で天然ガス価格が暴騰している。再生可能エネルギーへの切替えが進む中で、化石燃料の開発は融資が受けられないということで縮小している。未来の目標と現在の必要のタイミングのズレが発生しているため天然ガスの価格が上がっている。

一方、原油の方は、同じく原油開発が抑制されている上、供給側の産油国はOPECプラスというカルテル組織を作っている。供給側は基本的に価格を吊り上げたいわけだから、容易に話はまとまる。収入を増やすには沢山作って売るか、価格を上げるという方法がある。たくさん作ると売り上げは上がるが原価もついてくるので利益は限定されるが、価格を上げれば原価は変わらないので、大儲けできる。そのためのカルテルだ。

しかも再生エネルギー原価が高いとなれば原油価格はその高い再生可能エネルギー原価まで値上げできることになる。

日本の事情は、さらに石油会社が減ってしまい、エクソンモービル、シェルといった外資系ブランドが撤退して、これも寡占状況になり、原価の値上げがそのまま市場価格に反映されるようになった。

もともと石油製品の需要は減少を続けている。ガソリンだって、車の寿命(12年ほど)が尽きて買い替えるとしても同型車なら30%は燃費が改善している。つまり1年平均3%ずつ減るわけだ。

そしてガソリン税。数量が減れば税額も減るわけだ。道路工事もできない。電気自動車の電気代からどうやって税金を奪うかが検討されているそうだ。