サポカー補助金制度から考えると

2021-10-03 00:00:30 | 市民A
高齢者の自動車事故を減らす目的で昨年度から自動車オーナーにサポカー補助金という補助金が支給されている。昨年度がコロナで予算消化しなかったため、今年度に延長され、11月頃に予算がなくなるそうだ。

一方、部品のサプライチェーンが崩れたため新車の納車が遅れている自動車会社もあり、今から注文しても既に間に合わないかもしれない。指定日時に必ず工場に部品を届けなければ買ってやらない、という会社が痛い目にあっている。少し崩壊が始まった匂いも感じる。

補助金の内容は、65歳以上の人が購入する自動車に「A.衝突時軽減装置」や「B.ペダル踏み間違い急発進抑制装置」などが装備されていると、補助金が支払われる。

具体的には、A、B両方が装備されていると、新車10万円、軽自動車7万円、中古車4万円、Aだけだと新車6万円、軽自動車3万円、中古車2万円。後付けのBだけだと障害物検知機能付きで4万円、機能なしで2万円ということ。

Aの機能はかなり前から搭載されていたが、Bの機能が搭載され始めたのはかなり最近のこと。例の上級国民と言われた方が乗る車に付いていたら事故も起きなかっただろう。

問題はペダル踏み間違いブレーキのこと、例えば後付けのコストだが、例えばイエローハットでは装置自体が27,830円。配線費用が5,170円。取付工賃が8,800円で計41,800円のところ、値引き17,820円で実質23,980円。サポカー補助金が20,000円あるので実質3,980円で取り付けられるということ。もっともIT化の遅れで、補助金が支払われるのは3ヶ月後になっている。

補助金がなくても23,980円。無論、工場で新車の時に取り付ければもっと安いはずだ。

そう思うと、池袋の上級国民に腹を立てるよりも、自動車会社あるいは政府が今まで見て見ぬふりをしていたことに腹を立てた方がいいのかもしれない。