問題は、緊急事態中か、マージャンか、特例定年か、マスコミか

2020-05-26 00:00:02 | 市民A
新型コロナウイルスの一個のサイズは0.1ミクロン。1万分の1ミリ。細菌はその10倍、1千分の1ミリだ。口から出入りする飛沫は1千分の4ミリ。不織布マスクの目は1千分の4ミリ対応。布マスクの目は肉眼で見える程度だ。

細菌は生物なので、1→2→4→8と倍々に増えていくが、ウイルスは1→たくさん→たくさんのたくさん、というように増えるので、増殖が進むと急速に体が侵されていく。だいたい1兆個くらいに増えて病院に行くことになる。両肺が同時に侵されてしまうので呼吸ができなくなる。

そんな中で突如浮上したのが黒川検事長の定年延長問題。コロナとは関係ないはずだったのが、コロナ緊急事態宣言中の麻雀出動で関連事案の一つになってしまった。

世間の争点は、「緊急事態中」「麻雀」「特例定年」「退職金」「マスコミと同穴」といったところだが、実際には、この5点について、決定的に×というものはない。グレーが重なっても黒にはならない。辞任したのは柔道の合わせて1本ということだろうか。

緊急事態と言っても戒厳令ではないし、対策委員でもないし、知人宅でなにをやっても法律には触れない。緊急事態中の行動を取り締まっているのは「自粛警察」で、これには反感を持つ人も多い。

麻雀で逮捕されるのは、常習性とか高額レートとか。常習性といっても目安がない。そもそも60歳になっても牌を打つって、40年ぐらいやっているということ。そうなると、趣味と常習者の区別も難しい。一番多いのは同僚とだろう。

定年が延びたのは、自分の意志でもなく、本来なら弁護士として活躍していたはず。

退職金でも利益を上げている大会社なら副部長くらいの金額だろう。(実際は生産性の悪い会社が多いのだが)

今回の組み合わせが、産経と朝日という右サイドと左サイドの呉越同舟だったことで少々意外だったが、そもそも事実の報道で大きく捻じ曲げて報道するわけにはいかないわけで、本質的には同じ記事なのだが、歴史的に右サイドと左サイドの購読者がそれぞれに集まってしまい、いまさら方向変えられないので、購読者が好きな色に少しだけ着色して記事を書く、ということなのだろう。もとより、麻雀が好きな記者なのだろう。


ふりかえって、なぜ彼の定年を特別に延長しようということになったかというと、政権交代後に、今までモヤモヤしたままになっている各種疑惑が捜査対象になったときに、韓国のように元トップが逮捕されるというようなことにならないようにということなのだろうか。

まあ、罰に特例はよくないが、韓国方式はいかにも「国家のマイナスイメージ」であることから、首相経験者(任期1年未満は除くとして)は、逮捕されても島流しにするくらいで許されるような法律を作ればいいのではないだろうか。ナポレオンでも島に住むことになったし(それも2回)。天皇だって流されたり、寺に送られたりしている。奥さん連れてっても好都合だし。元検事長を弁護士に雇えばいい。