独特の味わいがでてきたエンブレム問題

2015-09-04 00:00:30 | 市民A
あれだけ、「盗作ではないから」といって、突っ張っていた五輪エンブレム問題が、急に方向変換。国立問題では、強行突破は無理かなとほとんどの人が思っていたので、あまり違和感はないが、エンブレム問題は、五合目から強行登頂したものの七合目で撤退みたいな感じがある。

遠い(あるいは遠くない)昔の話だが、昭和20年の春の東京大空襲の後に、終戦工作に手間取り、次々に損害を拡大していった某国に似ている。

一方、本件を「ドキュメント」としてとらえると、当初は、「小保方の件」に似ているという意見があった。

最初に称賛されるべき功績があり、その後、次々と不都合な真実が発覚し、ついにナッシングになるという構図だ。

ただ、個人的には、どちらかというと「佐村河内の件」に似ているような感じをもっていた。方向としては、「偽装の有無、あるいはその意思」が係ってくるからだ。

で、今回の撤退の起点となったのが、

佐野最終案とベルギーの劇場の問題ではなく、原案段階で、もっと似ていたエンブレム案があり、それを変更した結果、ベルギー風になったとの報道。

そもそも、本気で作ったのだろうか。パソコンソフトで10分で作ったような感じすらあるこの図案が選ばれたこと自体が大いに疑問。

個人的には日本語が公用語の国なのだから「T」はないでしょ、ポイントカードじゃないのだから、と最初から思っていたのだし、世界にはABCを使わない国の方が多いのだから、文字を使うのはどんなものだろう。使うならひらがなの「わ」とかじゃないのかな。


誰も言わないけれど、旧東京五輪との因果関係の意味を込めることが、今回の失敗の遠因になっているのだろう(赤、黒、金とか円とか文字とか)。人気沸騰中の五輪招致用のサクラのマークは、大震災とのリンクを意味しているのだから、そもそもコンセプトから白紙化が必要だ。誰が昔の東京五輪とのリンクなんか言い出したのかのアブリ出しも必要だ。復古主義者はお断りだ。


ところで、次々にゴミ箱送りになっている「Tマーク」だが、将来、希少価値がでるのは間違いないだろう。秘蔵しておいて、第三次東京五輪の頃にオークションに出品したらどうだろうか。