三笠公園で海軍カレー

2015-09-25 00:00:55 | あじ
連休中に、横須賀方面に行っていたのだが、きょうは軽い話題。三笠公園のベンチで海軍カレーを食べることになった。なんとなく、海軍カレーと一言で言っても、商標登録とかないのだろう。門司港の焼きカレーのようなもので、基準があるわけじゃないだろう。あまり味はピンとこなかった。缶詰やレトルトで色々な種類があるので、食べ比べるのが海軍ファンということなのだろう。




海上自衛隊の中でカレーコンテストがあるらしいが、基本的には潜水艦のカレーが一番らしい。理由は、潜水艦に乗ると、まったく楽しみもないし、食事が唯一の気晴らしということで、食費が多く支給されているそうだ。さらに、腕のいい調理長から順に潜水艦から配乗になるそうだ。

ということで、カレー問題は未解決として、目の前に置かれているのは、戦艦三笠。110年前にロシアバルチック艦隊を日本海海戦で撃破した時の旗艦だ。東郷平八郎大将の考え付いた攻撃法は、味方の艦隊を横向きに並べるもの。普通は腹を見せると攻撃目標が大きくなり不利なのだが、攻撃的にいうと、艦の横についている多数の大砲を一度に激射できるわけで、ある意味、一か八かということになる。タテ向き×ヨコ向きの戦いということ(ただし、異論あり)。

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その結果、北千島と交換した南樺太を再度手に入れることになったが、わずか約40年で南樺太も北千島も南千島も全部占拠されることになった。それから70年経過。

しかし、三笠はその後、不運なことに事故などにより二度も海中に沈むことになり、都度引き揚げられたもののワシントン条約による軍縮により退役することになり、老艦に鞭打ち、やっとの思いで横須賀の岸壁に到着し、記念館となる。

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記念館になった後も、敗戦後、荒れ果てたものの、なんとか、竣工時の船体を残し、甲板より上は多くの部分は複製だが、現在に至っている。

海戦の愚かさを後世に残すためのものか、もう一度海軍王国を復活させたいという祈りのためのものか、と言えば、後者だろう。呉にある大和の巨大レプリカもみたが、そちらは微妙だ。やはりレプリカでは伝わらない何かがある。

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ちょっとしたエピソードだが、軍艦旗は終戦後行方不明だったが、最近、旗を持ち去った元米軍海兵隊員が自己申告し、返還されるようだ。日本の時効制度を確認したのだろう。盗んだ元隊員はたぶん来日しないだろう。

その他の横須賀案件は、来週に。