銀河鉄道の夜(宮沢賢治)

2013-02-21 00:00:41 | 書評
たまたま、青空文庫で著作権切れのこの作品をダウンロードして読んでみる。全部、通勤途上の電車の中で。

やはり、スマホで長時間読みつづけるのは疲れるというか、コンタクトレンズをつけずに裸眼で読むといいのかもしれないが、やはり電子ブックで読むほうがいいのだろうか。それだと大きくなるし、電車の中で片手で読むには辛い。

それで、作品の方だが、読んだ記憶があるのかないのかよくわからない。宮沢賢治の一部の作品は読んでいるのだが、銀河鉄道の夜の結末が悲劇であったことは覚えていないので、やはり読んでなかったのかもしれない。少し読み始めると、賢治の価値観というのが見えてきて、ちょっと安心な気分になる。文の書き方が巧い。

気軽に読める宮沢賢治というのは嬉しいが、著作権切れの青空文庫ばかりを読むのは、若干きがひけるところである。たとえば岩波文庫は全著者が仏壇入りしてしまったので、これから著作権料を払わないで丸儲けしようと思っていたのかもしれないが、青空文庫の出現により当てが外れたのかもしれない。