ジャンボと飛んだ空の半世紀(杉江弘著)

2013-02-05 00:00:06 | 書評
日本航空のパイロットとして、総飛行時間21000時間。うちB747に14051時間という世界記録をもつ著者が、その長い経験の中で、どうやって機長として巨大機を管理していたかというテーマの一冊である。

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とにかく、おもしろい。

それで、超大型機になると、クルーは突然にチームを編成して働くことになるので、意思の疎通がうまくとれないわけで、さまざまなミスが発生していくわけだ。

実は、本書は、そういう飛行機業界の裏表について書かれているのだが、一つは黎明期には、ぶっつけ本番で、まだ行ったことのない飛行場へ無理やり着陸することが多かったようだ。

そしてもう一つが事故のこと。もちろん墜ちてしまうような事故だと、いまどき、こんな本が出版されることはないのだが、おそろしい事故が世界中で起きているわけだ。

どういう飛行機が安全かについても触れられているのだが、ここには書かない。