現代、ガソリン泥事情、そして盗電の時代が・・・

2009-09-25 00:00:36 | 市民A
どっちもどっちという話題がある。

ガソリン盗んだはずが水…エンストして逮捕

ガソリンを盗んだつもりが水だったため、車が動かなくなり、乗っていた男が捕まった。

埼玉県警川越署に23日、窃盗未遂などの疑いで逮捕されたのは、住所不定、無職H容疑者(56)。

発表によると、H容疑者は23日未明、川越市の園芸業者男性(56)が所有するビニールハウスに侵入し、容量18リットルのポリタンクからガソリンを盗もうとした疑い。園芸業者は半月前に農機具などに使うガソリンを抜き取られる被害に遭い、1週間ほど前に水に入れ替え、警戒していた。

H容疑者はタンクの中身を軽乗用車に入れて発車、約200メートル先の雑木林でエンジンが止まって動かなくなった。

タンクが空になっていることに気付いた園芸業者が、車内にいたH容疑者を見つけ通報した。H容疑者は「金がなく車内で生活している。以前にも同じ場所からガソリンを盗んだ」と供述しているという。(2009年9月24日11時05分 読売新聞)


ガソリンを盗まれた男が、水とガソリンを入れ替えて、犯人を捕まえたということになっている。奇しくも、どちらも56歳。

 泥棒を捕えてみれば同級生

ちょっとせつないところだ。容疑者の唯一の財産が車だったのだろうか。おしゃかになって、文字通りの無産階級に墜ちた。


ただし、・・・

もちろん盗んだ方が悪いのだが、間違えて水を盗んだ男のクルマがすぐに止まったから、何事も起きなかったものの、高速道路で事故でも起こしたら、かなり、寝心地の悪い話になる。捕まえるつもりではなく、個人的私怨からではなかっただろうか。

第一、ポリタンクでガソリンを保管するのは、消防法違反である。大火災の原因となる重罪だ。


一方、H容疑者だが、家を失い、クルマで生活していたのだろうか。農家や園芸業者の納屋にはガソリンがあることを知っているのだろう。餌場の場所を知っている野良猫みたいだ。

ただし、猫以下なのは、盗み方。全部盗んじゃ、すぐに発覚する。半分ずつにするべきだった。

以前、ボトルをキープしていた赤坂の飲み屋で、行く度に少しずつ、ウィスキーの残量が減っていたことがあった。銀行出身者が、自分が担当していて経営破綻した飲み屋の権利を買い叩き、脱サラで始めたとのことだった。店による抜き取りを疑っていたのだが、ボトルに残量目盛りをこっそりつけて、暴露させる。あちこちに言い触らしたところ、まもなく閉店。



ところで、今までは「ガソリン」というのが盗みの対象だったのだが、今後は車も電気の時代。電気自動車やプラグインハイブリッド車は充電が必要になるのだが、そこで狙われるのが屋外に無造作に置かれている飲料系の自動販売機。

個人の家の前などにも置かれているが、電気代はその個人持ちで、売上と仕入の差の利益の中から電気代を払うのが一般的だが、夜の間に自販機の前に駐車され、コンセントから盗電される危険があるわけだ。

そんなことを話していた会社の同僚が、秋葉原で大量に二口コンセントを買っていたという情報もある。さいたま市方面で調べると、すでに盗電用に二口コンセントがあちこちの自販機に取り付けられていたりするかもしれない。