恐竜2009 砂漠の奇跡

2009-09-21 00:00:54 | 美術館・博物館・工芸品
makuhari3幕張メッセで開催中の恐竜展に行く。メッセでの恐竜展は毎年恒例になっているそうだが、初めて行く。テレビ東京から、なぜかタダ券もらったからだ。

夏休み中には、メッセの巨大展示スペースで展示会をすることもないだろうし、巨大な場所が必要という恐竜展の宿命みたいなものと、ちょうどいい企画なのだろう。

しかし、何しろ大きいわけだ。まじめに見て回ると大変な時間と体力が必要になる。なんで、こんなに大きいんだ!と腹立たしくなると同時に、恐竜時代の異常さを思い知ることになる。




makuhari1現代から考えると、恐竜の発掘は、最適ポイントが何箇所あり、砂漠や荒地といった、死体が風化しにくい場所ということになる。とはいえ、そこに住んでいたわけではなく、地球上のどこにも恐竜が住んでいて、空も陸も海も、支配していた。

1億3000万年前から6500万年前までが恐竜の時代と言われるが、草食系と肉食系に分かれるのは、哺乳類と同じだ。草食系は巨大化し、肉食系は、それよりも小さいながらも大きくなる。草食系の恐竜の首の長さから考えれば、数十メートルの高さの植物が群生していたのだろうか。そして、その草食恐竜を捕食する肉食恐竜。

恐竜は、現代の爬虫類と同様に、生涯、成長を続けていたと思われる。案外、寿命は長かったと考えられる。とはいえ、数十年から100年を生きたあと、死にかけて動きが悪くなったところを肉食恐竜に襲われて生きたまま食われてしまうのだろう。嫌な最期だ。



makuhari4恐竜が滅びた理由は諸説あって、最近は巨大隕石衝突説が幅を利かしているが、本展では、巨大火山爆発説だった。火山爆発で、大気中に吹き上げられた火山灰で日光が遮断され、草食恐竜の餌であるシダ植物が全滅し、草食恐竜が餓死して、肉食恐竜も餌がなくなる。というシナリオが正しいとすると、腹を減らした肉食恐竜が肉食恐竜同士の死闘を演じて、最後に残った一頭が餓死して絶滅することになる。嫌な最期だ。

この恐竜が絶滅した6500年前は、ちょうど霊長類が地球上に現れた頃とされる。原始的な猿の仲間だ。この後、サル類は各種分化し、その中から類人猿があらわれ、さらにヒトの先祖があらわれるのだが、このあたりが、結構、わかっていない。




makuhari26500万年前の世界で霊長類は、恐竜を代表とする爬虫類と死闘を繰り広げていたのだろうと予測することができて、陸海空どこにも肉食恐竜がいただろうから、見つかり次第、パクパクと食われていただろうし、反対に、サルの方は、地面に生みっぱなしの恐竜の卵を、夜中にかっぱらって栄養源にしていたのだろう。

いまや「ワニ・トカゲ・ヘビ・カメ」の四種類しかいない爬虫類をみると、ゾクっとするのは、パクパク食われていた先祖様からの霊界電波のせいだという説もある。

よく、恐竜展や各種の想像図に鮮やかな色彩の恐竜が登場するが、いまだに肌の色や模様はわかっていないのだが、今回はミイラ化した恐竜の化石が展示されていた。恐竜の肌の模様がわかるそうだ。



makuhari6ダコタと固有名詞が与えられた固体の実物化石が展示されていたのだが、見る目ができていないので、なんのことなのか、どこがどうなっているのか、わからないままとなった。

会場で観たビデオの影響で、悪夢で目が覚めることがある。ティランノサウルスに追いかけられて、やっとの思いで木の上に逃れたところをプテラノドンにさらわれて、空中飛行中に、バリバリと咬み裂かれて、ゴックンされる夢だ。


makuhari5さらに、最近、歩き方が、妙に怯えたトカゲ的になったような気がして、ちょっと困っている。