ウラ箱根駅伝のススメ

2006-01-05 21:38:43 | スポーツ
1月2・3日に行われた第82回箱根駅伝は、復路で数多い劇的場面が展開された結果、亜細亜大学が優勝。駅伝の常連でありながら、29回目の出場での初優勝。10区アンカーの岡田選手がゴールした数秒後には胴上げが始まったのは驚いたが、駅伝というのが、団体競技であるにもかかわらず、個人競技であるという性格上、優勝の喜びは二重にうれしいのだろう。そしてもう一つの胴上げはシード権を10秒差で守った第10位の東洋大学。こちらは合理的に嬉しい。

ところで、私の居住地は駅伝コースのある横浜市なのだが、いわゆる「旧東海道」、別名「第一京浜」、あるいはさらに別名「国道15号線&国道1号線」からは大きく離れ、市の北側に位置している。なかなか沿道で応援するのは、大変だ(というと九州から応援に来るという人には怒られそうだが)。fec65edb.JPGところが、すぐ近くを通る幹線道路がある。国道246号。通称ニーヨンロクと言われ、都心では青山通り、神奈川では厚木街道とか大山街道とか呼ばれることもある。社民党本部のある三宅坂から渋谷、二子玉川、町田、厚木、大井松田から御殿場の山を登り、最後は富士の裾野を南下し、富士市までつながる。ほぼ東名高速と並行している。

そして、一般に、横浜から箱根に向かうのは、駅伝コースと同様に南回りで小田原から上っていく方法と東名や246号で御殿場から乙女峠のトンネルを抜けて北から入る方法がある。もちろん、この道は、都内を抜けると、徐々に上り坂になり、大井松田から御殿場までは、山間の高架橋の上を通る難所である。さらに、御殿場から乙女峠までも相当急勾配である。そこを駅伝で走ったらどうだろうかということだ。俗称、ウラ箱根駅伝。

しかし、地図を調べているうちに、これは大変なコースということが見えてきた。何しろ距離が長い。箱根駅伝のコースは約100キロ強。それに対してウラ箱根は三宅坂=芦ノ湖間で約150キロになる。三宅坂から渋谷まで、まず5キロ。その後、長い長い直線で厚木まで55キロ。大井松田まで徐々に上り坂で30キロ。さらに御殿場まで、蛇行を続け30キロの登り。さらにそこから御殿場まで最後の30キロ。5人で走るなら一人30キロになるが、ちょっと無理かな?そして、ウラ箱根にわざわざ登場しようという大学があるわけはないので、何か工夫が必要だろう。

となれば、普通、絶対登場しない大学がいいかもしれない。例えば・・・予選はIQ試験にするとか・・そうなれば、まったく違うメンバーになるのは推察のとおりだろう。文武両道。それなら、この150キロのコース、片道の下りだけにしてしまえばいい。天は二物を与えずということわざがある。女子大だけでもいい。さらに応援に力が入る。そして、IQ選抜でも女子選抜でも、どちらでも、この246コースにふさわしいチームがある。246に接する唯一の大学、青山学院。

話を、正規の箱根駅伝に戻すと、今年はコースの一部が変更になった。往路108キロに対し、復路は109.9キロと長い。都内最終コースが日比谷通りから中央通りに変わった。新橋から銀座を抜け、首都高で景観台無しになった石造りの日本橋を渡った後、左折して読売新聞社に向かうことになった。歴史上、正しい東海道コースだ。ところで、中継を見ていると、アナウンサーが中央通りのことを「一坪9,000万円」と紹介していた。そして、その一坪9,000万円の通りの基点である日本橋の景観について、ある国の宰相が途方もない野望を持っていたことが、昨年末に明らかになったのだが、明日はそのことを、ちょっと真剣に書いてみる。