他人を怒らせないよう話すのは、難しい・・

2005-12-07 22:09:19 | 市民A
6c0d9ca5.jpg数ヶ月前から、新潮社の「波」という雑誌を定期購読していた。これは、新潮社の新刊書の紹介を行っている小雑誌で、結構有名な作家の新刊を、有名だが売れていない作家が評していたりして、結構おもしろい。年間購読料は12冊で1,000円と格安なのだが、書評につられて新刊書をどんどん買っていくと、結構高くつく。そして3冊読んで(うち一冊は無料サンプル)、5冊の新刊を買ってしまったので、途方もなく高い彼ら社員の給与の足しに、少しは貢献してしまったかもしれない。

ところが、一通の悪魔のハガキが唐突に新潮社から届いたのだ。それは、「ご入金のご案内」というものなのだ。だいぶ前に振り込んだ1,000円が今頃到着したのか、と思ったら違うのだ。こんな文面だ。

小社刊行物の定期購読をお申し込みいただきまして、まことにありがとうございます。
さて、お申し込みの雑誌を先日お届けいたしましたが、まだ代金のご入金が確認できておりません。お手数ですがご確認の程、よろしくお願いします。
以下・・・

要するに、「ご入金のご案内」ではなく、「未入金のご確認」ではないか。ちょっとムッとくる。

が、大変に具合が悪いのは、この「波」という雑誌の経費は、どこにもいきそうもなかったので、確かコンビ二で振り込んだあと、半券をシュレッダーに入れたような記憶がある。

もしやと思い、同封されていた振込用紙を探すが見当たらない。個人名が印刷された状態で雑誌に同封されていたので、そのまま紙ごみに出すわけはない。紙資源として再生するということは、そのまま束ねられて、古紙輸出として、隣の大陸国家に輸出される可能性が高いので、特に念入りに個人情報はフィルターにかけている。電子口座もあたってみるが、ない。まあコンビ二で1,000円出せばすむのに、わざわざ振込手数料を払うわけもない。

ということで、支払ったという証明もない。すべてが状況証拠。新潮社の得意パターンにはまってしまった。ちょっと横になろうかとも思うが、相手は週刊新潮という迷雑誌で数々の名誉毀損で訴え続けられている裁判のプロ(その割りに連敗のようだが)。とりあえず、電話をしようかと思うが、きっと気が弱いので犯罪者として丸め込まれるのではないだろうか・・それも悔しいし、・・しかし、放置して、再三の警告を無視して法的処置をとられると・・・

ついに、電話をかけることにする。しかし、話がこじれた場合の予防線として、足のつかない公衆電話を使うことにする。テレカの使える電話機は数少なくなっているが、なんとか探し出す。”新潮社、雑誌購読センターです”というたぶん若い女性の声が返ってくる。ああ嫌だ、給料の安い派遣社員だ。高給取りだったら少しは攻めてみるのだが・・

お:あの・・
新:なんでしょう
お:購読料払ってないとハガキがきたんですけど・・
新:読者番号教えていただけますか
お:○○・・・・・○
新:「波」ですね。11月号に振込用紙入っていたと思います
お:それが、たぶん払ったとは思うんですが、証拠品が残ってないのですよ
新:まだ、こちらには届いてないようですが
お:そう言われても、実ははっきりしなくて、届いてないなら払ってないのですかね
新:・・・・あの、購読やめてもいいですよ
お:いや、そういうわけでもないのですが、何しろはっきり覚えてなくて・・
新:それでは、振込用紙をもう一回送りますから、購読されるなら振込んで下さい
お:ということは、払ってなかったということになるのですか
新:そういうことを言われてもちょっと困るのですが・・
お:あー、わかりました。年間2,000円の購読料だったと思えばいいんですよね・・
新:・・・・・

果たして、派遣社員の方は気を悪くしてしまったのだろうか?それとも、一日中こんな優柔不断な人間からの電話を受けている結果、会社帰りに新宿歌舞伎町あたりでうさを晴らしているのだろうか?

再度届いた大きな振込用紙には、1年間1,000円と3年間2,500円の二つのコースが選べるようになっているのだが、5秒間考えて、1年コースの方にした。もう一回2,500円払えと言われたら、今度こそ法廷闘争に持ち込もうと決意してしまうからだ。

追記:送られてきた「振込用紙」だが、「フリコミ用紙」と読むのべきなのか、「フリコメ用紙」と読むべきなのか?ちょっと悩む。