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ハブベアリング オーバーホール

2005年11月24日 | タイヤ、ホイール、ハブ
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またまた旧車ネタですが、ショベルの後期ナローハブキャストホイールのベアリングです。
ナローハブはその名のとおり幅が狭いので、ベアリングシールのスペースも狭くベアリンググリースの状態は外観だけでは良く分りません。
シールを外してみると、ご覧のとおりグリースが茶色になっています。
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とりあえず洗浄してみます。
ベアリングを洗浄するのにはガソリンが早いですね。火事には充分気をつけて、また皮膚ガンの恐れもあるようなので余り手で触れないようにしたほうがイイと思います。
小さいものを洗浄するには小さい器があると便利です。これは犬のエサいれでステンレスなので一生もの?
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赤茶色になったベアリングは洗ってもこのとおり。赤錆の色でグリースが変色しています。
赤錆の原因はシールから侵入した水に違いありません。
ハブに使うベアリンググリースは比較的水分に強いですから、結露の水分では中々こうはなりません。


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反対側のベアリングもキレイにしてよく見ると侵食されていました。
ベアリングは結構高価ですから、自分のバイクならこの程度は使うかもしれませんが、お客さんのなら使えません。
仮にこのまま使っていると、徐々に悪くなり不良ベアリング特有の異音がでてきて乗り手に知らせてくれるのですが、そういった不確的要素をお客さんに負わせることはできません。
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黒いほうがシールの最新型(とはいっても現在はベアリングにシールが一体になっている)で、リップが両面になっていて形状も良くシール性は右の旧型よりはるかに優れています。
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外径は両方ともベアリングのアウターレースと同じなので、ワイドハブのようにスペースに余裕があれば新型が使えますが、写真のように厚みが違いますのでナローハブには難しいですね。
新しいベアリングを組み込んだらモトスポーツサイトのメンテナンスの項で説明しているように、クリアランスの調整を行う必要があります。

ワタシは継続車検の整備では必ずハブベアリングの点検とグリースの入れ替えを行いますが、ユーザー車検でずっとやられているハーレーは大抵おざなりになっています。特に旧型シールを使っている年式で雨の中もよく乗る方は、たまには気を使ってやってください。異音がするのにも関わらずそのまま乗っていてベアリンブをバラバラにしてしまった例を知っています。
*ハブベアリングの分解整備は設備の整った認証整備工場で行ってください。ご自分で分解整備を行って不具合や事故が起ってもワタシは責任を負いません。



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