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触媒②

2005年10月12日 | consideration
私たちに一番身近な触媒の例といえば白金カイロです。最近は使い捨てカイロに押されて絶滅したのかなと思っていたら、最近は復活して年間30万個も販売されているらしいのです。
使い捨てカイロは鉄粉を水分と塩分で酸化させた発熱を利用するので、鉄粉もゴミとなってしまいます。1個の使用量は大したことがないでしょうが、それが何百万個ともなれば使用量は莫大になるでしょうね。対して白金カイロはベンジンを補給するだけなのでランニングコストも十分の1で済みゴミもでないのが人気らしい。
ベンジンは石油ですが、普通に燃やせば700~800°くらいにはなりますが、白金を触媒にすると130~300°で安定します。
ちなみにイタリアとかドイツでベンジンはガソリンのことを言うようです。
寒い冬にバイクに乗るときは是非白金カイロを使ってみてください。

触媒の寿命?
現在、適用されているバイクの排ガス規制は割と緩やかなもので、ハーレーでもスポーツスター系は触媒なしでも規制に適合していますが、ビッグツインには2001年モデルから触媒が装着されています。2004年モデルからは、それまで1個であったものが2個になり排ガスの浄化機能が安定しているようです。
我がECCTOSに装着している触媒はサクラ工業というメーカーから供給を受けていますが、このサクラ工業は某国産バイクメーカーのマフラーもOEM生産してるので、当然触媒の耐久試験も行っているようですが、マフラー本体がボロボロになっても触媒の機能は問題なかったそうです。
昔のハイオクガソリンは4エチル鉛を含んでいて鉛公害も引き起こしましたが、触媒の寿命も縮めてしまうため使用が禁止されています。クルマのガソリン給油口が小さいのは、給油ノズルの大きさが変えられてノンリード(鉛なし)のガソリンしか入れられないようになっていたと記憶しています。

触媒が詰まる?
ノーマルマフラーに社外キャブレターを付ける方は居ないと思いますが、3元触媒を機能させるのには空燃比(混合比)がかなり薄くなければなりません。つまり、アクセルを吹かしたときに黒煙がでるようなセッテイングではないということで、通常では触媒がすすでつまる心配はないのですが、エンリッチナー(チョーク)をひいた暖気運転を長くやる人や、ノーマルマフラーに高性能キャブをつけて調子悪いまま乗っていて、触媒が暖まって煤を燃やす間もなく低回転でドコドコ乗っていると、純正マフラーの触媒は目が細かいために詰まってしまう可能性があるかもしれませんね。このような心配がある方は是非ECCTOSを使ってください(笑)。
ハニカム触媒はペレットのものに較べて、元々透過性が良くて普通では詰まる心配はないのですが、ペレットを使ったクルマでは詰まってしまって調子が悪くなるなどの例もあるようです。
ペレット触媒とは球状の担体に触媒成分をコーテイングしてあるものを箱状のケースに詰め込んであるものです。






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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ハーレーのタンクの給油口も有鉛ノズルが入らない... (ジャイアン)
2005-10-13 01:56:54
ハーレーのタンクの給油口も有鉛ノズルが入らないようになっていると、むかしどっかのスタンドのオヤジに聞いた事があります。
そのうちみんなビューエルのマフラーみたいになってしまいますかね?。
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ヤマハのMT01はユーロ3にパスしたようですが... (近藤)
2005-10-13 15:06:22
ヤマハのMT01はユーロ3にパスしたようですが、触媒は4~5個もついているようです。でもあのバイクは元々マフラーが巨大ですね。
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ユーロ3の規格ってそんなに厳しいんですか?。 (ジャイアン)
2005-10-14 10:51:18
ユーロ3の規格ってそんなに厳しいんですか?。
確かに近年のハーレーのエンジン開発はリーンバーンエンジンとその出力アップと言う相反する課題に対する
解答のように思えます。

新しい試みは出力向上のためではなく、燃焼制御的な
部分が大きいですものね。
ラバーマウントやバランサーの採用はリーンエンジンで出やすくなる振動対策に他ならないし。

セールスバリューとして低振動や高燃費を謳っているに
過ぎないわけで、エンジンのセルフディスタンスの事もあって進角は完全に電子制御に移行してるわけですから
今後燃料も電子制御に移行せざるを得ないのでしょう。

でもビッグツインのようにスポーツスターは前持った移行のための改良がされてこないのはなぜなんですかね?。
タンク裏には電磁ポンプ入れるスペースも無いし。
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どうもです。 (近藤)
2005-10-14 11:38:45
どうもです。
ユーロ3と平成18年規制はほぼ同等です。
気になるのは、日本国内において規制達成がさっぱりアナウンスされないことですね。むしろ隠している?
国内のクルマメーカーがさかんに低排出ガスなどを宣伝しているのと明らかにスタンスは違います。
まあ、購買希望者のスタンスが違いますから当然かもしれませんけど。

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