画像はttp://www.dgoweb.com/contents/column/mtg/2005/0406_5050.htmlより転載。
さて、これはヤンマーに寄贈されたディーゼルの実用初号機。現代の感覚ではとてもエンジンとは思えない。
きょうは午前中はブログ人のメンテナンス。午後は所要で都内に出掛けたので先程帰宅。
一説によればピーナツオイルを使うために作られたと言うが、本当ならスタートからしてバイオ・ディーゼルだ。
実際には高価なガソリンではない重油などのオイルを使い、ランニングコストが安い高性能なエンジンとして人気が高かったようだ。
画像はttp://www.isuzu.co.jp/semi/truck/01_2.htmlより転載。
これはディーゼルエンジンを最初に搭載した自動車であるダイムラーベンツのOB2型(直列4気筒8.8リッター、45馬力)。1923年だ。
1897年にエンジンの試作が成功してから、実に26年も経っている。1908年にはT型フォードの生産も始まっているから何をグズグズしていたのだとも思いたくなる。
画像は ttp://strangevehicles.greyfalcon.us/MERCEDES%20260D.htmより転載。
そして初めてのディーゼル乗用車。1936年メルセデス260D。またもやダイムラーだ。
振動の低減と高回転を可能にするために相当苦労はあったようだが、45hp/3200rpmという成果を得られた。高回転型ディーゼルの実現だ。
高回転と車載を可能にしたのはボッシュ。このポンプは無気噴射と言われるように、初期の燃料噴射方法は高圧の空気を使うために有気噴射といわれ、ポンプを小型化できなかったからクルマに使えなかったのだ。
でも、車載実用で先んじて、ガソリンの直噴も実用化したドイツ(ダイムラー)が、戦車用の大排気量ディーゼルではソビエトや日本のように実用化にこぎつけなかったのがよく解らないんですよね。
補給のラインを2種にしたくなかったから?合成ガソリンが主流だったから?
彼らはスピードを重視したためより大馬力で高速度が出せるガソリンエンジンを好んだと聞いています。
ドイツの戦車兵は錬度も高く、変位射撃や走行射撃が得意だったため、射撃離脱を繰り返すので、そういうニーズになったのでしょう。
燃料不足を睨んで43‘のタイガー試作の際にはポルシェ博士がガソリンエンジン発電、モーター駆動のハイブリットを作りましたが、当時の技術では出力不足で速度が出ず競合に負けました。
まあこの考え方が60年後に実用化されるは考えていなかったでしょうが。
しかし、戦車の話まで戦線を広げてしまうと、兵站が伸びきってしまいそう。
技術交換をするにはドイツは遠すぎましたね。
いろんな事実がありますね。
戦後も生き残っていたのは知りませんでした。