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サジを何故投げるか?イグニッションモジュール②

2006年11月02日 | 法令関係

人気blogランキングへ 今日はドンヨリ曇り空。

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既に紹介したこの社外モジュールが大変売れているそうです。

規模の小さい(失礼)ショップにしてはチョット考えられないほどの数量だそうです。

先日確認したところ、電子メーターの機能は一部失われますが、純正セキュリティは使えました。エンジンの調子が回復するのは間違いありません。

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今は正規販売網から外れている弊社では、直接確認できないのがモドカシイのでありますけれど、’04モデルまでは写真の純正イグニッションモジュールのマップデータを更新することは可能でした。ある情報によると’05モデル以降は不可能だとか、いや可能だと交錯しております。まあ、そのうちに正しい情報が入ってくるでしょう。

更新不可能だとしたら?

社外モジュールが売れ行き好調なのは更新不可能だという背景があり、若しくは更新したデータでは症状が改善しないということも考えられます。

以下は”イグニッションモジュール”からの抜粋ですが、

つまり、排ガス規制をクリアするためのマップデータで排ガス試験をクリアして、試験機関の証明により登録するわけですから、そのマップデータが走行に適してないからといって排ガス試験後に書き換えてしまうと、”偽装”ということになってしまいます。偽装を回避するには、データを更新した際に排ガス試験をもう一度やる必要があるのではないでしょうか?

と、現在では厳密に求められている”企業のコンプライアンス”を遵守しようとすると、事は簡単に運びません。ですからサジを投げてしまうのでしょうか

更にミクスチャー調整も?

今回のキッカケになった車両も「排ガス規制で薄くなっている燃料を濃くしておきました」と購入デイラーに言われたそうですが、デイラーでは登録時に排ガス試験成績書を提出していますから、それを知っていながらミクスチャーをイジる行為はマップデータ書き換えと同じ事の偽装と疑われる可能性があります。

事情が良く分からないはずの個人やショップがコッソリやる事と、デイラーがやる事とは大きく意味合いが異なってしまいます。

しかし、しかし、

困ったことにガンジガラメです。繰り返しになりますが、一番割りを食うのは善意の購入者です。ストレスを溜めながら走らないバイクをそのままにしておく訳にはまいりません。

多分いまの社会情勢では、満足な性能を発揮できない製品は修理が出来れば別ですが、修理不能となれば返品可能なことが多いと思いますが、折角手に入れたという思い入れが強いと、中々そこまでふんぎることもできません。

一番良いのはメーカー側(日本では輸入元)が早く事実を認めて、適切な対処を施すことですが、アメリカ国内でも多種の問題が発生していても、フロントマスターシリンダーの例のようにリアクションが遅いようです。

また繰り返しになりますが、素早い適切な対処がメーカーとユーザーの双方にとって一番良いことだと主張しておきます。それには、やはりユーザーからの強い要求が何よりではないでしょうか?

予告しておいた対処方法は、不調なスポーツスターのオーナーの考え方も千差万別だと思われますから、幾つかあげておきます。

  • 関東では11月下旬まで楽しめる紅葉ツーリングに行きたいし、4万くらいならカスタマイズと思ってという方は手っ取り早い社外モジュール。
  • 買ってマトモに乗れないのは納得いかんという方は、納得いくまで主張されることをお勧めします。バイクのオーナーにはこういった方が少ないのですが、メーカーが良い商品を作る第一歩だと思います。今のままではハザマに立つデーラーも気の毒です。
  • ’07モデルに交換?インジェクションでよろしければ・・・・。

ともかく、20kmで走れなくなるのは異常ですから、折角買ったハーレーを我慢してはいけません。ワタシが乗ってみても、楽しいバイクに間違いありませんから。

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写真のアナライザー(分析器)はCOだけのもので、本来は(これの購入当時高くて買えなかった!)本来はCOとHCが同時に測定できるものが必要です。

以前にはバイクには排ガス規制そのものが無かったわけですから、設置義務もありませんでしたけれど、これから取得する認証整備工場には設置義務があります。

前項で紹介したように、スローミクスチャーを濃くしてしまったならば、社外モジュールに交換したあとは是非CO濃度を再調整することをお勧めいたします。

結論?

長々と”ユーザーには関係ないかもしれない複雑な事情”を書きましたが、まともに走れないバイクを通常の保証修理では直せない事情がお分かりいただけたでしょうか?しかし、それでも納得いかない気持ちもあるでしょう。

と、ワタシにも問題が微妙な側面をもっているため決定的な結論が出せませんでした。この問題に関しては新しい情報が入り次第、記事を更新することをお約束いたします。

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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
04ですと ぎりぎり データ-の更新が可能なんです... (しょべろー)
2006-11-02 18:01:17
04ですと ぎりぎり データ-の更新が可能なんですね。
一度 ディーラーに問い合わせてみます。
多分 
「更新は出来ません。
社外のモジュールを買ってください」と 言われそう・・・

モジュールだけ 取り外して持っていき 更新をしてもらうってことは 出来るのでしょうか?
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しょべろーさん、 (ピストン)
2006-11-02 20:15:04
しょべろーさん、
複雑な事情はデイラーごとの対応の違いが拍車をかけますね。
モジュールは電源が必要ですから、車載状態が必須だと思いますので、親切なデイラーであれば、同じモデルの車両を用意してやってもらえるかもしれません。

しかし、記事に書きませんでしたが、’05以降の症状も酷い現状を考えると、’04で更新できたデータは’05以降と同一かもしれません。

でも、症状が酷ければ強硬にクレームつけたほうが良いのではないでしょうか?言い方にもよりますが、直らないから(直せないから?)社外買ってくれは・・・。

ワタシがオーナーだったらデイラー飛び越してトコトンやりますけど。
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アメリカだとブリテンM-1162で対象車種が判るので... (US05 1200R)
2006-11-03 09:47:06
アメリカだとブリテンM-1162で対象車種が判るのですが日本だとプログラム自体が違うと思います。

http://mysite.wanadoo-members.co.uk/hddiagrams/TT_December_06_2004___XL883_Ignition_module_calibration_changes.pdf

但し、日本でも04の883オーナーはこのReflashをしてもらっているという情報が有りますのでディーラーに問い合わせるべきでしょうね。
マップ書き換えの可能、不可能に関してはどの年式でも可能ですがICM Reflashと呼ばれるM-1162の対象が04と05の前期までという事ですね。
1万5千円でどの年式でも書き換えてくれるショップも日本には有るそうです・・・ここでは書けませんが。
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補足をありがとうございます。 (ピストン)
2006-11-03 20:22:48
補足をありがとうございます。
サービスブリテンのサイトはukとなっていますが、イギリスの個人サイトですか?
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アドレスから言うとイギリスですが詳しいことはわ... (US05 1200R)
2006-11-04 02:42:01
アドレスから言うとイギリスですが詳しいことはわかりません。ブレーキのリコールのブリテンも同じサイトでした。
あの時はディーラーに出回るより早かったからなぁ。どういうカラクリでしょうね。
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いつも示唆に富む記事を、興味深く拝見いたしてお... (adaro)
2006-11-10 20:43:19
いつも示唆に富む記事を、興味深く拝見いたしております。

今日は、エンジンチェックランプに関するご相談です。

私の愛車は、FLSTC:2000年モデル(走行65、000Km)です。

実は、ここと言った不具合は無いのですが何度、専用テスターでリセットしてもエラーコード:4-2(クランクポジション異常)が出てしまいます。

チェックランプも常時点灯するわけではなく、エンジン始動後いったん点灯してしばらくすると消えます。

二次エアーを吸っていた形跡が在りましたので、マニフォールドのゴムパッキン全て交換いたしました。

クランクポジションセンサー及び中にあるカムにもガタはありませんでした。

エンジンはストレス無くレブリミット迄吹け上がります。

ただ気になるのは、イグニッションモジュールをファイヤーボールに変え、走行中アクセルを無負荷の状態から開けようとすると、一瞬息つき(ミスファーヤー?)をしアフターファイヤーが起こりますが、そのままアクセルを開けると加速していきます。

その際、エンジンチェックランプが一瞬点灯いたします。

何卒、良きアドバイスをお願いいたします。

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コメントありがとうございます。 (ピストン)
2006-11-11 20:47:55
コメントありがとうございます。

>クランクポジションセンサー及び中にあるカムにもガタはありませんでした。
仰っているのはカムポジションセンサーですか?クランクポジションセンサーはオイルフィルターの傍にあります。2000年モデルではそうオーバーヒートは心配ないので大丈夫かもしれませんが、’06年あたりのあるモデルではセンサーのボディが熱で溶けてしまった例もありますから、疑った方が方が良いかもしれません。
社外モジュールではメーターに記録されませんから、純正モジュールに戻してみて、同じ症状が発生すればトラブルコードが記録されますので、試してみる価値があるでしょう。
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