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画像は有名なメタル系ガスケットです。コレを使ってトルクプレートを取り付けます。
経時的な劣化が大きいペーパーガスケットに較べて優位性があると思えるし、座屈にも抵抗できる理由で採用する方は多いと思われます。
測定場所は前回までと同じです。
意外に、潰れにくいと思われるメタルガスケットのほうがシリンダーの変形が大きいようです。
青のアンダーラインは前回のペーパーベースガスケット、赤のアンダーラインが今回の測定結果です。測定方法をもう一度説明いたしますと、トルクプレート取り付け前に①の上をゼロに基準として、他の場所は基準との相違値が出ます。正数は基準値より大きく、-がついた数値は小さいと考えてください。
原因はコレか?
画像はトルクプレートを取り付けて、約48時間経過してから外したメタルガスケットです。
肉眼で見る限りシリコンブレードは復元しているのか”潰れ”は確認できません。
潰れて当り面にフイットするペーパーガスケットと違い、潰れないメタルガスケットはシール性を確保するために様々な手法が取られています。このガスケットでは面圧が低下するスタッド間の中央部には、緑矢印のように幅広くシリコンビードが盛られて対処していると思われます。
マイクロメーターで測る厚みの違いは1.22mmと0.52mmになり、その差は実に0.7mm。
分厚い鋳鉄製のシリンダーベースフランジの剛性が、シリコンビードに負けるとは即信じがたいと思いますが、緑矢印のスタッド締結力により赤い線(誇張して描いてありますけれど)のように変形したベースフランジが、青矢印のモーメントを発生していると考えられます。これは②と④の測定値から推測できます。
以上のことから、
- ハーレーの鋳鉄シリンダーをボーリング加工する際には、組み立て時に使用するガスケットと同一の種類のものを使ってトルクプレートを使用する。
- オイル洩れなどによってガスケットを交換する際にも、同一の種類のものを使う。
これらのことが”理想のメンテナンス”に近づく一歩だと思います。
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考えない事にします(汗)。
シート、バッチリでした。
近々伺います。
しかし、とても高価なメタルガスケットをボーリングの為だけに使うというのは、中々受け入れ難い物があります。
まぁ完調のエンジンを目指すならそうも言ってられないですね。
ヘッドガスケットが抜けたからメタルに変えるというのを良く聞きますが、同種類にしておくのが良いですね。
勉強になります。
驚きました。
ケース面とかフランジの面出しも最重要項目だと認識出来ました。
有難うございました。
ボーリングの際にはトルクプレートが前後で2セット入りますね^^;
ガスケットのクオリティも重要項目ですね。
こんな検証がでると今度からマイクロで測って数ある中から選び出さなければなりませんね。
ニカジルメッキのシリンダーは”シリンダーボア測定”http://next.blog.ocn.ne.jp/piston/2007/09/blo_7f8e.html
のほうになります。シートの出来が気に入ってもらえて幸いです。
メタルカラーさん、
未だ続きがありますが、クランクケース側のことを考えると、ペーパーガスケットのほうがベターのような気がします。
big_boyさん、
1セットでも良いのじゃないですか?
お仲間の方にも知らせてあげてください。
はたして、内燃機屋が正確に(トルクも)組み替えてくれますかね?
>お仲間の方にも知らせてあげてください。
既に、みんな見てると思います^^