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騒音関係改正案その後

2007年08月04日 | パブリックコメント関係

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道路運送車両法施行規則等関係規則(自動車騒音関係)の一部改正に係るパブリックコメントの募集が締め切られて半年が経ちましたが、未だ集計は発表されていません。

その後は、皆様も気になさっているかと思いますが、ワタシも水面下でジッとしていたわけではなく、3回ほど国交省のヒアリングにも立ち会いました。

話はまるきり変わりますが、あるマフラーメーカーO氏の証言。

2輪誌社長「これからマフラーメーカーさんは大変ですね」

O氏「いや、2輪誌さんも大変ですよ」

2輪誌社長「え?」

O氏「改正案のことでしょうけど、このまま公布されたらマフラーメーカーもなくなってしまうけど、輸入車のほとんども入らなくなってしまう可能性もあるし、国内仕様も半分くらいになってしまい、撤退するメーカーもあるかもしれませんよ」「そうなったらバイクをとりまく業界はおろか、ユーザーさんだっていなくなってしまいます」

2輪誌社長「??!!」

と、これほどの認識が実態です。

ワタシは”パブリックコメント関係”のなかでずっと訴えてきたつもりですが、改めて申しますと、騒音問題がありその関係法令が強化されるわけですから、それに反対することはやもすると社会にバイク乗りのエゴとも受け取られかねない危惧があります。

そうではなく、温暖化ガスの削減が叫ばれている中、バイクは元々エコ的な乗り物で、うまく活用すれば自体が製造段階から省資源で、交通渋滞の緩和にも貢献すれば、更にエネルギーを有効に消費できるはずです。

ところが過度の規制により、肝心の騒音問題を解消できる保証はなく、バイクそのものをぶっ壊す”角を矯めて牛を殺す”他ならない規制に違いありません。

今までは新型型式指定の規制値のみだった加速走行騒音73db、通常走行騒音72dbをいままで免除されていた使用過程車と平行輸入車のすべてに適応することが無茶な話で、日本の次に厳しいヨーロッパの基準は80db(加速走行騒音)で、輸入車(逆輸入を含む)はその規制値を守っていたはずです。

73dbの規制値では、マフラーから出る音はほとんど聞こえないレベルですから、エンジンの騒音、ドライブチェーン、タイヤ騒音、カウルのビビリ音がその基になります。

使用過程車にも規制値を守る義務が生じることは、規制値をクリアした国内仕様を製造したメーカーにも多大な負担が生じることになります。つまり未来永劫に規制値をオーバーしない製品を販売することになり、何かの不具合で規制値をオーバーすることが発覚したらリコールで修理しなくてはなりませんから、マフラーなどを腐食させる可能性のあるエタノール燃料に適応したバイクやクルマは怖くて売れません。

腐食しないマフラーを作れたとしても、貴重なクロームやニッケルは世界的に高騰していてコストアップは免れず、そのしわ寄せは結局ユーザーが負担することになるのではないでしょうか。

つまり使用過程車に規制値をかぶせるのは、かなり大袈裟なことになり、ユーザーの出来心で隔壁貫通なんてことをやれば、その努力も無になりかねません。結局机上の空論になってしまいます。

それどころか、趣味的要素の大きい大型バイクは、現状のマフラー交換(あくまでも近接騒音に適合したもの)が許されているものから乗り換えが促進されるとはとても思えませんので、効果が出ても10年近く掛かるのではないでしょうか?それでは”早急に対処しなければならないから”という理由に合いませんね。

ともあれ、正規な手続きを経てオートバイ議員連盟に陳情をして、松浪衆議院議員から国土交通省に委員会質問を行っていただきました。ビデオでご覧になれます(コチラ)。

松浪ケンタ議員のHP

この後、大臣の仰るように”よく話し合って”いますが・・・・・。予断は許せません。まず皆様に現状を知っていただくのが第一です。

バイク盗難情報 コチラも現状を知ってください。

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