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三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

李基允氏と裵相度氏を追悼する「追悼の場」に案内板を設置しました

2021年10月30日 | 木本事件
■李基允氏と裵相度氏を追悼する「追悼の場」に案内板を設置しました■
                                    金靜美
 
 2020年11月、李基允氏と裵相度氏を追悼する「追悼の場」の手すりに案内板をつけました。
 案内板は2種類で、「李基允氏と裵相度氏の追悼碑」と「追悼碑入口 階段ご注意」です。
 李基允氏と裵相度氏を追悼する「追悼の場」は、木本隧道木本口左手の高台にあり、崖に面しています。
 「追悼の場」に行くには、自然石を並べた細くて急な階段をのぼらなければなりません。
 2014年11月、2019年11月、2回にわけて、階段と、「追悼の場」の道路側に手すりを付けました。
 2004年、熊野地域が世界遺産に指定されましたが、その前後から、熊野市内にさまざまな案内板がふえました。李基允氏と裵相度氏の「追悼の場」の下の道路は、木本隧道をへて、太平洋を望む鬼ケ城につづきます。熊野古道にいたる松本峠入口が木本隧道近くにあります。
 三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者(李基允・裵相度)の追悼碑を建立する会では、熊野市にたいし、2008年10月16日の熊野市との話し合いの席で、直接に、その後、文書などで、熊野市内に案内板が増えたことと関連し、李基允氏と裵相度氏の「追悼の場」の案内板を設置するように要請しましたが、熊野市は応じないままでした。
 「追悼の場」にたびたび行ってくれる人たちから、木本隧道につづく道を歩く人たちが、すぐ上に何があるのかわかるように、案内板を付けたらどうかという提案がありました。熊野市への案内板設置要請は継続することにし、会で独自に案内板を設置することにしました。
 案内板は、「追悼の場」の道路に面した崖に設置すると、道路からよく見えるのですが、提案者のひとりの調査によれば、崖につけるばあい、費用がかさむことと、崖の地権者が不明確で手続きが複雑、また、草が生い茂る時期には見えにくくなる などで、この案はやめることにしました。
 案内板のことばは、約20個、提案されたのですが、最初の二つになりました。
 案内板のことばにはなりませんでしたが、いくつかここで記しておきます。

 ◇トンネル工事中、デマで命を奪われた二人」 ◇「木本事件」で亡くなった若者たち
 ◇トンネル工事と「木本事件」が伝えることは…… ◇侵略と差別の歴史を問う
 ◇歴史に刻まれた1926年1月3日 ◇故郷に帰れなかった二人
 ◇遠い昔のこと? いや今もこれからも私たちは問い続ける



■紀州鉱山で亡くなった朝鮮人を追悼する碑 建立基金について■
                                    金靜美

 2008年3月9日、紀州鉱山の真実を明らかにする会が主催して、はじめて紀州鉱山で亡くなった 朝鮮人を追悼する集会を、選鉱所前でおこないました。 
 その後、紀州鉱山の真実を明らかにする会がよびかけ、2008年8月31日、在日本大韓民国民団三 重県地方本部、在日本朝鮮人総聯合会三重県本部と紀州鉱山の真実を明らかにする会の三者で、 「紀州鉱山で亡くなった朝鮮人を追悼する碑を建立する会」の発会式を、津でおこないました。 
 2009年9月6日、「紀州鉱山で亡くなった朝鮮人を追悼する碑を建立する会」の第2回集会を、津で おこないました。 

 紀州鉱山の真実を明らかにする会では、2008年3月9日の第1回追悼集会以降、追悼碑建立のため のさまざまな作業に取り掛かり、追悼碑建立基金を設けました。 
 2009年4月時点で、追悼碑建立基金には、471088円が寄せられていました。 
 2009年5月、熊野市紀和町を通る311号線沿いの土地を、紀州鉱山で亡くなった朝鮮人の追悼碑 を建てる用地として購入を決めましたが、不足する購入資金や整備費用のため、2009年5月25日、 200万円を、在日朝鮮人1世の方から、無利子、無期限で、お借りしました。 
 2010年3月28日におこなった紀州鉱山で亡くなった朝鮮人を追悼する碑の序幕集会ののち、 2011年10月24日に第1回目の返済をし、その後3回に分けて返済し終わりました。最後は、ことし 2021年6月9日でした。 
 在日朝鮮人1世の方、ありがとうございました。  
 みなさまのご支援、ご協力、感謝します。

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