三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

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「「侵攻国は直ちに去れ」ジョージアの卵テロ…露旅客船が追い出された」

2023年08月03日 | 国家・社会
「中央日報日本語版」 2023.08.03 06:50
■「侵攻国は直ちに去れ」ジョージアの卵テロ…露旅客船が追い出された
 ロシアの遊覧船がジョージアに入港してデモ隊の抗議を受けて追い出される事件が起きたと、1日(現地時間)英BBC放送などが報じた。
 ジョージア政権党がロシアの観光客を誘致しているが、デモ隊と野党はロシアの領土占領とウクライナへの侵攻に反発している模様だ。
 BBCによると、乗客約800人を乗せたロシアの旅客船「アストリアグランデ」は先月31日、黒海の港町バトゥミに停泊した。
 乗客が下船すると、待っていたデモ隊がジョージアとウクライナの国旗、欧州連合(EU)の旗を振りながら抗議のスローガンを叫び始めた。中には旅客船に向かって卵を投げたり、乗客に直ちに出発するように求めたりする人もいた。
 この日、デモでウクライナ出身の女性1人を含む23人が現地警察に逮捕されたとBBCは伝えた。
 アストリアグランデは結局、翌日の1日、従来の計画を繰り上げてバトゥミ港を出発した。
 これに先立って、先月27日にもアストリアグランデはバトゥミに入港したが、デモ隊の抗議で日程を縮小したことがある。アストリアグランデは今回の訪問を機にバトゥミを通過する日程をなくすことにしたと知られた。
 バトゥミデモが拡散し始めたのは、該当旅客船に乗船したロシア人観光客の一部が2008年、ロシアのジョージア侵攻を支持すると明らかにした事実が伝えられてからだ。
 ジョージアの野党は2008年、南オセチアとアブハジアの分離独立宣言に触発されたロシアの侵攻後、ロシアが自国の領土を占領中だと主張している。
 このような状況で、ジョージア政権党がロシアとの関係回復を試み、両国間の直行便を再開し、多くのジョージア人が怒りをぶつけたとBBCは伝えた。
 親欧州派のサロメ・ズラビシュヴィリ・ジョージア大統領は、ロシア遊覧船の入港を「ロシアの挑発」と見なし、デモに対して支持を表明した。
 ジョージア駐在米国大使は、自分の領土を占領している国から来た観光客をジョージア人が歓迎するだろうと期待してはならないと話した。


「BBC NEWS JAPAN」 2023年3月9日
■ジョージアで大規模デモ、言論規制の法案に抗議 警官隊が排除に乗り出す

【写真】欧州連合(EU)の旗で身を包んだ抗議デモ参加者たち。法案が議会で通れば、ジョージアのEU加盟が阻害されると懸念する人は多い

 東欧ジョージアで、外国から一定の資金提供を受けている団体を「外国の代理人」として規制する法案をめぐって大規模な抗議行動が起きている。首都トビリシでは8日、デモが2日連続で開かれ、警察が参加者らに放水銃や催涙ガスを使用した。
法案は、外国から資金の20%以上を提供されている非政府組織(NGO)やメディアを「外国の代理人」に分類する内容。
 隣国ロシアでは同様の法律が、報道の自由を厳しく制限し、市民社会を抑圧するのに使われている。そのためジョージアでデモに参加する人たちは、ロシア式の法律だとして怒りをあらわにしている。法案は国際的にも広く非難されている。
 抗議デモは議会の周辺で行われており、8日には数万人が参加した。議会では前日、法案の第1読会で可決された。
 群衆は議会前で金属フェンスを引き倒した。現地テレビの映像からは、8日夜にヘルメットをかぶり盾を持った機動隊員数百人が出動したことがわかる。パトカーが少なくとも1台、ひっくり返されたとみられる。
 群衆は解散を命じられている。警察による鎮圧行動でデモ参加者に負傷者も出ている。議会周辺では催涙ガスの雲が立ち上った。
 当局によると、抗議デモが始まった7日の夜には、警官55人が石や火炎瓶を投げつけられて負傷した。

【写真】抗議デモ参加者らは、政府がロシアの影響下にあると主張している

 イラクリ・ガリバシヴィリ首相は、抗議デモを「騒動」として非難。一方、米ニューヨークを訪問中のサロメ・ズラビシュヴィリ大統領は、デモ参加者らへの支持を表明した。
 大統領はビデオを通じて、「私は皆さんを応援します。皆さんは今、自由なジョージアの代表です。自分たちの未来はヨーロッパにあると考えるジョージアは、この未来を奪うことを誰にも許さない」と述べた。
 大統領はこの法案に拒否権を発動すると言明している。しかし、与党「ジョージアの夢」は、議会で大統領の拒否権を覆すのに十分な票を持っている。同党は欧州評議会に意見を求めている。
 同党は今回の法案について、アメリカで1930年代に成立した法律が起源だと説明している。この主張は、ロシアが2012年に同様の法律を成立させた後にも用いられた。
 同党については、ジョージアをロシアの影響下に戻そうとしているとの批判が出ている。

◆「ジョージアの将来がかかっている」
 抗議デモの参加者たちは、新法が成立すれば、ジョージアの欧州連合(EU)加盟を阻害すると懸念している。
 「これは個別の1つの事案に関することではなく、ジョージアの将来と、私たちが国としてどう機能するかに関わることだ。だからみんな本気で怒っている」と、デモに参加していたテクラ・テヴドラシュヴィリ氏はBBCに話した。
 「みんな本当に反対していて、だから政府はこんなに恐れているのだと思う。だから、あらゆる手段で私たちを黙らせようとしているのだと思う。でも私たちは黙らない」。
 デモには学生も多数参加している。その1人のリジー氏は、「私たちの政府はロシアの影響下にあり、私たちの将来にとっては非常に悪いことだと思う」と話した。
 他の参加者らも、「西側の価値感と自由のために戦う」、「EU加盟への動きを政府が止めることは許さない」などと語った。

◆アメリカやEUの反応
 アメリカは声明で、デモ参加者への連帯を表明し、ジョージア政府に平和的デモを認めるよう求めた。
 国務省のネッド・プライス報道官は、「ジョージア政府に対し、平和的な集会と抗議の自由を尊重するよう求める」、「私たちはジョージア国民とその願いに寄り添っている」と記者団に述べた。
 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領も、ジョージア国民への支持を表明した。
 EUのジョゼップ・ボレル外交安全保障上級代表は、今回の法案について「EUの価値観や基準と相容れない」と警告した。ジョージアはEUに加盟候補国認定を申請しており、北大西洋条約機構(NATO)への加盟も目指している。

◆「ロシアの法律」
 ジョージアの野党支持のテレビ局は、今回の法案を「ロシアの法律」と呼んでいる。ロシアでは同様の法律が、西側が資金提供するNGO、独立系メディア、ジャーナリスト、ブロガーらを弾圧する目的で拡大された。「外国の代理人」とされた人は現在、刊行物に「外国の代理人」というラベルをはっきり掲げることが義務付けられている。
 与党「ジョージアの夢」のイラクリ・コバヒゼ代表は、この法案がロシアの抑圧的な法律と似ているとの批判は誤解を招くと主張。「ゆくゆくは騒動は静まり、国民はNGOの資金調達に透明性をもつことになる」と述べた。
 しかし、国際NGOトランスペアレンシー・インターナショナルはBBCに、ジョージアのNGOはすでに10種の法律が適用されており、財務省は口座、資金、その他の情報に完全にアクセスが可能だと説明した。
 ジョージアでは、ロシアの本格的なウクライナ侵攻を受けて政治的な緊張が高まっている。多くの国民は侵略戦争だと考えており、ジョージアに逃れてきたロシア人も何千人もいる。しかし、政府は中立的な立場をとっており、公然とウクライナを支持することも、ロシアに制裁を加えることもしていない。
 今回の法案が通れば、ロシアの法律をまねて非民主的で権威主義的な体制を敷いているベラルーシ、タジキスタン、アゼルバイジャンなどの旧ソ連構成国に、ジョージアも加わることになる。
 ロシアとジョージアでは「代理人」という言葉は歴史的に、「スパイ」や「裏切り者」といった否定的な意味をもち、外国勢力の利益のために行動しているとの印象を与える。
 ジョージアは2008年にロシアの侵攻を受けた。ロシア軍は現在、ジョージアの領土の約2割を占める南オセチアとアブハジアの2地域を占領している。
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