ことしの9月18日に、新華社(中国の国営通信社)は、「综述:日本历史学者认为承认历史是面向未来的第一步」を配信しました。これは、新華社日本総局の特派員王可佳記者と马峥記者が書いた記事です。王可佳記者は、ことし8月26日の海南島近現代史研究会第11回総会・第20回定例研究会に参加しました。そのとき取材要請があり、9月7日に金靜美さん、斉藤日出治さん、竹本昇さん、佐藤正人が話をしました。
「综述:日本历史学者认为承认历史是面向未来的第一步」配信の半日後に「新華網」に日本語記事「日本の歴史学者:歴史に対する承認は未来に向けた第一歩」が掲載され、ほぼ同時に新华网络电视に「访日本海南岛近现代史研究会成员」という動画が掲載されました。
新華社通信の記事には、金靜美さんの発言は紹介されておらず、動画には金靜美さんの名前は出ていますが在日朝鮮人だということは明示されていません。サーズ問題などでいま韓中関係が緊張していることが反映されているのかもしれません。
記事、動画ともに、三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者(李基允・裵相度)の追悼碑を建立する会、紀州鉱山の真実を明らかにする会の活動について触れられていますが、その二つの会も海南島近現代史研究会も日本人だけの市民運動のように扱われています。
この三つの会の運動は、在日朝鮮人と日本人の共同の運動です。それが無視されたことは残念です。
また、「日本の歴史学者:歴史に対する承認は未来に向けた第一歩」は「综述:日本历史学者认为承认历史是面向未来的第一步」の不正確な抄訳であり、「海南岛近现代史研究会成员竹本升告诉记者,大阪国际和平中心……原本就不充分的加害历史展品现已被全部撤除(海南島近現代史研究会会員の竹本昇は記者に、大阪国際平和センターはもともと展示によって子供たちに戦争の被害と加害の歴史事実を学習させ全面的に理解させる場であったが、安倍政権の執政いらいずっと侵略戦争と植民地占領の歴史を覆い隠して、もともと十分ではなかった加害の歴史の展示物を現在すでにすべて取り除いたと語った)」という重要な箇所が全文削除されています。
今後さらに新華社が日本の民衆運動に関する取材・報道を深化させていってほしいと思います。
佐藤正人 2017年9月25日
「综述:日本历史学者认为承认历史是面向未来的第一步」、「日本の歴史学者:歴史に対する承認は未来に向けた第一歩」、「访日本海南岛近现代史研究会成员」の原文は、このブログの2017年9月20日の「综述:日本历史学者认为承认历史是面向未来的第一步」をみてください。
「综述:日本历史学者认为承认历史是面向未来的第一步」配信の半日後に「新華網」に日本語記事「日本の歴史学者:歴史に対する承認は未来に向けた第一歩」が掲載され、ほぼ同時に新华网络电视に「访日本海南岛近现代史研究会成员」という動画が掲載されました。
新華社通信の記事には、金靜美さんの発言は紹介されておらず、動画には金靜美さんの名前は出ていますが在日朝鮮人だということは明示されていません。サーズ問題などでいま韓中関係が緊張していることが反映されているのかもしれません。
記事、動画ともに、三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者(李基允・裵相度)の追悼碑を建立する会、紀州鉱山の真実を明らかにする会の活動について触れられていますが、その二つの会も海南島近現代史研究会も日本人だけの市民運動のように扱われています。
この三つの会の運動は、在日朝鮮人と日本人の共同の運動です。それが無視されたことは残念です。
また、「日本の歴史学者:歴史に対する承認は未来に向けた第一歩」は「综述:日本历史学者认为承认历史是面向未来的第一步」の不正確な抄訳であり、「海南岛近现代史研究会成员竹本升告诉记者,大阪国际和平中心……原本就不充分的加害历史展品现已被全部撤除(海南島近現代史研究会会員の竹本昇は記者に、大阪国際平和センターはもともと展示によって子供たちに戦争の被害と加害の歴史事実を学習させ全面的に理解させる場であったが、安倍政権の執政いらいずっと侵略戦争と植民地占領の歴史を覆い隠して、もともと十分ではなかった加害の歴史の展示物を現在すでにすべて取り除いたと語った)」という重要な箇所が全文削除されています。
今後さらに新華社が日本の民衆運動に関する取材・報道を深化させていってほしいと思います。
佐藤正人 2017年9月25日
「综述:日本历史学者认为承认历史是面向未来的第一步」、「日本の歴史学者:歴史に対する承認は未来に向けた第一歩」、「访日本海南岛近现代史研究会成员」の原文は、このブログの2017年9月20日の「综述:日本历史学者认为承认历史是面向未来的第一步」をみてください。