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2010年9月5日の朝日新聞山梨版が 米長氏、小沢氏支持訴え 県選出議員、民主代表選で集会 という記事を掲載していました。
米長晴信・参院議員が集会で 『冒頭、「小沢氏支持のための集会ではない」と前置きしたものの、その後は小沢氏の政治手腕を評価し、政治とカネの問題を釈明するなど、小沢氏の支持拡大をねらい約1時間にわたって思いを語った。 』とのことです。
え~っ!「釈明」? と思いましたが米長さんの実際の語り口がどうだったのかはわかりません。

大辞林 第二版 (三省堂)を使っている辞書サイトによると
 しゃくめい 【釈明】 誤解や非難などを受けた時、自分の立場や事情などを理解してもらうために説明すること。弁明。
 せつめい 【説明】 (1)よくわかるように述べること。ときあかして教えること。 (2)〔哲〕〔explanation〕 記述が、事象の単なる描写や確認であるのに対して、ある事象がなぜそうであるかという根拠を法則からの演繹によって明らかにすること。科学的認識はこの段階に入って初めて予見が可能となる。

朝日新聞がこの記事で「説明」と書かずに「釈明」と書いた前提には東京本社が小沢一郎さんの「政治とカネ」を明確に【説明】もせずに検察リークの転載だけで国民を洗脳しようと努力している経緯があると感じました。
記者さんがおそらく「説明」と書いた原稿でも支局としては手をいれて「釈明」に変えたのかも知れません。一語が違うだけで記事から受ける印象は異なるものになります、米長さんへの評価にすら影響します、「ペンは剣より強し」とはそういうことです。

日本経済新聞社説は9月2日に、『理解できないのは、小沢氏が政見で、自らの資金管理団体の土地購入をめぐる政治資金規正法違反事件に触れなかったことだ。記者会見で質問に答え「検察の捜査で不正がなかったということが明らかになった」と述べ、改めて潔白を主張した。  しかし、この事件では元秘書ら3人が起訴されており、小沢氏には監督責任がある。東京第5検察審査会の判断によっては、小沢氏自身が強制起訴される可能性も残っており、疑惑が晴れたわけではない。首相の座を目指す以上、「政治とカネ」の問題について、有権者が納得するまで説明を尽くすべきである。』と書いています。
彼等がここに書いた一つ一つの事例について 「なぜそうであるかという根拠を法則からの演繹によって明らかに」 したことがあるのでしょうか、少なくともネットではこのような曖昧な記事に対する批判が多数あり、私が9月3日の記事に追記・引用した岩手県知事達増拓也(たっそ たくや)さんが記者会見で述べられたことは、このような社説記事が横行するメディアの現状に対する鋭い批判だと思います。

植草一秀さんの2010年9月4日記事、小沢一郎氏の「政治とカネ」問題研究第1回では、西松建設問題が詳細に 【説明】されています。裁判の過程でメディアがスルーした逆転無罪につながる証言についても詳しいです。『マスゴミは岡崎彰文氏証言をまったく伝えなかった。したがって、いまもほとんどの一般市民がこの事実さえ知らない。この重大事実を知らないで、マスゴミがまき散らす「小沢一郎氏はクリーンでない」との情報操作に洗脳されてしまっているのである。』
9月5日の 小沢氏の「政治とカネ」問題研究第2回では、石川知裕さんが逮捕された陸山会の政治資金報告の問題です。これは既に植草さん以外でもいろいろなブログで何度も書かれている(私も書いた)ことですが、植草さんは整理して分かりやすく【説明】しています。

植草さんの次の記事は小沢一郎問題の検察審査会に関する【説明】のようです。私は2009/02/15 高知白バイ事件 一条の光 検察審査会の議決 を読んでいます。「2009.11.21 高知白バイ衝突死、ネットで見られるテレビ報道」を書きました。検察審査会が全ておかしいとは考えていません。どんなシステムにも欠陥があるでしょうし、それが判明した時に、どのようにシステムを変えていくかを考えることができるか出来ないかの違いがあるだけだと思っています。
自分が書いた白バイ事件の記事を読み直してみたら、小沢一郎政治のカネ問題も同じような構造だと今さらのよう感じました。政治の事なんか何も知らなくても私の関心は「情報をいかに扱うか」という点にあるのだなぁ(^o^)

2010年9月5日に植草一秀さんの小沢一郎氏の「政治とカネ」問題研究第3回がでています、『小沢一郎氏に対する検察の不起訴決定に対して審査申し立てがあり、2月4日と23日、東京第一検察審査会と第五審査会がそれぞれ審査の申立てを受理し、東京第五検察審査会が04年および05年の収支報告書分、東京第一検察審査会が07年の収支報告書にかかる問題の審査を行った。』というリードから始まっています。

第五検察審査会・・・「絶対権力者」などの言葉を使っていたことがネットでは笑われていましたが「起訴相当」の議決でした。検察は不起訴決定をしたので審査会は二度目の審査中で、これも「起訴相当」となれば小沢一郎さんは「強制起訴」されることになります。この事が代表選では「総理になった場合にどう対応しますか」と質問されているわけです。

第一検察審査会・・・「不起訴不当」の議決をしたので検察は小沢さんから再聴取しましたが、起訴か不起訴かの検察決定は未だです。検察が再び不起訴としてもこの場合は再審査は行われません。
上脇博之 ある憲法研究者の情報発信の場 : 東京第一検察審査会の小沢一郎「不起訴不当」議決についての感想 が各紙の報道記事を転載して論じています。この記事は上脇博之さんの意見と報道記事の見分けがつけ難い部分があるのですが、『東京第一検察審査会の「不起訴不当」議決は、被疑事実が少し異なるものの、結論だけではなく理由付けも、冷静な市民感覚が現れている。証拠関係の検討も比較的丁寧で、一般市民であれば当然抱く疑問や指摘もされている。』と書かれています。
私は「2010.02.05 激震は民主から検察・報道に転移か」で水谷建設からの献金について書いています。「冷静な市民感覚、一般市民が当然いだく疑問」はマスメディアの報道だけを根拠にしているのか、ネット情報まで克明に調べた上での疑問なのか、上脇博之さんがどのように判断されたのかはわかりません。専門研究者のブログなのでコメントへの回答も丁寧で参考になります。

2010年7月16日に、東京第一検察審査会 小沢氏不起訴不当議決。その背後にある闇にもっと目を凝らせ。検察審査会という制度自体にある欠陥をもっと恐れよ。 というブログ記事があります。上脇博之さんの記事へのコメントにもありましたが、制度を熟知して巧みに利用できる人には良い制度らしいです(^o^)



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